宝石の国・第5話
フォスフォフィライトが姿を消した。失踪事件として全員で手分けして探す。ジェードがひょっとしてフォスフォフィライトは心を入れ替えて博物誌の作成に専念しているのではないかと言うが、ルチルとユークレースが瞬時に「あの子に限ってそれはない」ときっぱりと否定する。ワロタw
一体どこへ行ったのか。ルチルに大目玉を喰らった時は樹脂を塗っていたので、ひょっとして海だろうか。ダイヤはシンシャの所へフォスフォフィライトがどこに行ったのか心当たりがないか聞きに行く。シンシャはそんな事知らないと言い、あいつが居なくなればこんなに心乱す事もないのにと考える。
そして探しているうちにモルガナイトが、足跡が海に向かっているのを発見した。やはりフォスフォフィライトは海へ入ったのだ。
全員に樹脂が塗られ、海中に二人一組で捜索に入る事になる。しかしフォスフォフィライトが海中を歩いて疲れて横たわった様に他の宝石達も海中での行動は疲労が激しい。海中って太陽光がかなり減るんだよね。
その頃フォスフォフィライトは月人の雲に引き上げられていた。ウェントリコススは月人と取引をしていたのだ。アクレアツスを正気に戻して解放する代わりに、宝石を引き渡す約束を。だが月人はこれでは足りないと言う。いや、言ってないけど、ウェントリコススとの意思疎通は可能な様だ。
ウェントリコススは一度は拒否するものの、炎を突き付けられて了承する。そのやり取りを聞いてフォスフォフィライトはシンシャだけはやめてと言うのだ。自分なら構わない。だがシンシャはと。
ウェントリコススに月人が炎を突き付けるのを感じて巨大な貝が動く。それは鈍い動きではあるが、その巨大さもあって月人をなぎ倒し、そしてバランスが崩れた巨大貝は海中へ落下。海に入ったらウェントリコススの様に本来の姿に戻るのではないかと思ったら、案の定戻った。しかも好戦的。たちまちのうちに月人を打ち倒す。
彼アクレアツスが言うには月に連れて行かれても姉(ウェントリコスス)だけが正気を保っていた。そして皆を助けようと努力していた。そんなやり取りを聞いてフォスフォフィライトはこれじゃウェントリコススを怒れないじゃないかと言う。ウェントリコススがフォスフォフィライトを庇うものだからアクレアツスも欠けたフォスフォフィライトの顔と、貝の尖った部分を二本折って海岸へ返す。この時、足をどうするのかなとか、あの二本の突起をどうするのかなと思って見ていた。
宝石達はフォスフォフィライトを探してすっかり疲れ果てていた。ルチルはさらに樹脂をと戻ったが、そこにフォスフォフィライトが横たわっっているではないか。シンシャがひっそりと医務室に連れて来ていたのだ。あの場所からみんなの所へ連れて行けないんだな、シンシャ。
フォスフォフィライト発見さるの報に金剛先生が満身に怒りを纏ってやって来た。どうするんだとルチルはジェードに言うが、ジェードは全員の退避を命じた。何しろ金剛先生が怒ったら皆分解してしまうのだ。果たして金剛先生はこの大馬鹿者!と怒鳴るものの、吹き飛んだフォスフォフィライトを優しく抱きかかえて、報告は明日聞く、そしてそれが終わったらお前の博物誌の任を解くと言うのだ。やっと貰った仕事だと言うのに。
ルチルは失われたフォスフォフィライトの脚に一緒に置かれた貝の突起を移植する。別の鉱石なので自由に脚は動かせず、皆の力を借りて立つものの自立が出来ない。脚を失ったせいで記憶もかなり失い、ジェードの事を思い出せない。ジェードは不憫な子だな。
これで振り出しに戻ってしまった・・・いや、振り出しよりも悪いと落ち込むフォスフォフィライトだが、すぐにシンシャの事を思い出して自分が何とかすると言ったのだ、弱気はダメだ!ともがいたら、あらま、脚が動いて立てましたよ!
しかも目にも留まらぬ速さで走れる位に動く。
ええ!これってフォスフォフィライトの成長物語(物理)なのか?w