アニメガタリズ・第5話
今回の話はコミケに行ってる人には当たり前すぎたと思う。
愈々夏休み。夏と言えばアレ。例のアレ。でもアニメ研究部は最近承認されたからサークル参加はしてないよね。アレは2月には申し込まないとならないから。今回の話、「アレ」だけで押し通して未乃愛をずっと煙に巻く脚本だったら面白かったと思う。未乃愛が一体自分がどこに連れて来られてこれから何があるのか皆目分からずに翻弄されると言う脚本だったらなあ。
一応ここではまだアレで押し通す。アレの分厚いカタログを美子にどんと置かれる。いや、実際のコミケのカタログはそこまで厚くないので。これを全部目を通すのですかと驚く未乃愛だが、付箋を貼ってある所だけ見れば良いと言う。それはどうなんだ。この後もそうなのだが、こいつら参加サークルを狙っていないと言うか考えてもいない雰囲気がある。初心者にそれはどうなんだ。例えば今期の未乃愛の好きなアニメから見てこの辺りを探したらとかアドバイスしてやれよ。
アニメ全般なら「アニメその他」ジャンルを絨毯爆撃して下さい(心の声)。
未乃愛は折りたたみ椅子を用意する。学校の友達とイベントに行くのだが、その時に使うのだと。どこに行くのと聞かれて海の方と答える。アニメ研究部ってそんなアウトドアな活動もするんだねと言われたが、アニメによってはアウトドアな活動あるぞ、ヤマノススメとか。しかしこの時に父がぴくっと反応したのでひょっとしてビッグサイトで出くわすのかなと思ったのだが、それはなかった。
早朝に家を出発した未乃愛。前回の奇妙な景色では特定出来なかった駅が近くからの絵になってやっと分かった。椎名町駅だ。西武20000系のドアが開いたら始発なのにそれらしい格好の連中が満載。そうなのか?西武池袋線って始発でそんなにコミケ客が居るのか?
やっとの事で国際展示場駅を出た未乃愛はアニメ研究部のみんなと合流。よくもまああんな場所で待ち合わせに成功したものだ。飲み物は用意したかと聞かれてボトルを一本見せる未乃愛にそんなものじゃ足りないと言われて慌ててコンビニに補充に走る。でもそこも行列。でもビッグサイトの自販機ってぬるいかどうかは別にして売り切れがすぐに補充されるから足りなくなって現地で買っても大丈夫だと思う。あと、懐かしい氷水に浸けたドリンクも売ってるし。
一度列に並んだものの、今の内にトイレに行っておいたらと言われて有栖が慌ててトイレに行く。未乃愛もそれと一緒に。この頃から有栖の様子がおかしくて、トイレから列に戻る時に迷ってしまって、すぐ近くに並んでいた苺鈴の雰囲気のある中華な子ヤンベイベーに導かれて戻る事が出来た。これで今日はこの子と一緒に行動する事になる。
楊貝貝によると最近ではほとんどタイムラグなく日本のアニメを見られるので、中国の人だと聞いて古い作品の話題をふられても困るのだと言う。実際、どれだけ見られるんだろう。特に大陸中国で。北京から来たと言うより、台北から来たと言う方がすんなりするのだが。情報はネットで収集と言うのに驚くが、それだけ普通に日本語を話しているのだから日本語読めるだろう。アニメは世界を繋ぐと言うか、アニメは日本語を世界標準語にしてるなw
迷ってしまった事でやっと有栖が実は自分もコミケ初参加なのと謝る。あんなにしたり顔で経験者の風情を装っていたのになあ。
暑さで倒れそうになりながら、スタッフのネタ誘導で凌ぎながらやっと会場へ。って、この子達先ずは企業ブースに行くんだよね。まあそう言うのもアリなのかもしれないが。
未乃愛達はお目当ての品を確保出来てここからは自由行動。絵里香は例によってコスプレしたのだが、ここで城北大学アニメーション研究会のスペースに寄ったら、咲鐘湖のアニメ研究部と言うと名門じゃないかと言われる。今回唯一の大きな物語の中のキーワードだった。でもこれだけ。
ひととおり回ってコミケお疲れ様でした!
帰りは水上バスだそうだが、嘗て交通手段が不便だった頃に一回だけ使った。脱出が地獄だったから。でも今ならもう使わない。何しろ到着した先が不便で歩いて駅まで行かないとならないので。