クジラの子らは砂上に歌う・第1話
29歳で亡くなってしまったベニヒをおくるチャクロ達。その場面で描かれる、この世界は流砂の上で成り立っていて、チャクロ達が住む場所は漂白船の「泥クジラ」なのだ。一体どうやってあれだけの流動性のある砂なのか、そしてその砂にどうして泥クジラは浮いていられるのかは分からない。何も記録されていないからで、チャクロはその記録係としての毎日の記載をしていた。
30歳前後で死んでしまう「印」は、しかしその一方で物を操る能力があった。クジラの船上では9割がこの印。残りは「無印」と言われて能力が無い代わりに長生きをする。9割が30歳前後で死ぬのなら、彼らの概念ではそれが通常で無印達は異様な長命と認識されている筈ではないだろうか。
しかしあんな砂だらけの環境でどうしているのだろうと思ったら、ある時浮島が見えて来た。クジラは操船する事が出来ないらしく、一番近づいた頃に印が動かす小さい船で近寄ってそこで見つかる有用な物を確保する生活らしい。
こうして先遣隊が結成されてチャクロがそれに含まれ、またスオウの妹サミも選抜された。この選抜でちょっとサミが危ういんじゃと思った。

チャクロとサミが島の中を探していると、チャクロが刀を見つけて昔の人が使っていた武器だろうかと考えているうちにサミを見失う。サミを探しているうちに島の中に女の子を見つけた。彼女の周りには刀が沢山あり、その一つは血塗られていた。血って時間が経つと黒っぽくなると思ったのにその血が割合赤いからまさかサミが殺されたのかと思ったが、その子はチャクロを襲ってチャクロがそれを防いだところで倒れる。彼女をかついでみんなの所へ行くとサミは無事だった。
服に書かれていた名前らしきものから拾った女の子はリコスだろうと思われた。それギリシャ文字じゃないのか。どちらかと言うとリューコスかな。
チャクロはリコスが襲って来たと言うのを島で言わなかったのでまさかリコスが殺人鬼として島民を次々と襲う事になるかもと思ったものの刀を持ち込まなかったのもあるし、リコスは捕虜になった感覚なのでおとなしかった。
リコスが居た事で長老たちは彼女の言葉から「外の世界」は未だ争いに満ちていると言う認識を持った。長老たちが知っている知識は印の間には全く伝わって居なかったんだ。そして外の世界では何か問題がある様だ。
そのリコスが発見されたと言うのを常に体制に反逆していたオウニが知り、リコスを強奪してチャクロを連れて再び島へ向かった。
設定がなかなか興味深い。
外の世界ってどんな世界で、どうしてクジラの人達は逃げ出したんだろうね。
恐らく戦火を避けた様な感じだが。

