アクションヒロイン チアフルーツ・第10話
335位でスタートしたヒナネクターが何ととうとう10位にランクイン。新しいキャラと演出、そしてとどめの打ち上げ花火の効果で一気に順位を上げたのだ。
皆大いに喜んで大いに意気が揚がる。御前はこれで陽菜野市の市役所を満席にする夢にかなり近づいたと感じていた。末那はこの人気を利用してヒナネクターのお守りを作り、グッズと一緒に売り出す。勝手なタイアップだと御前に怒られてしまうが。御前が末那の所に来たのは新しいグッズを考えようというものだった。
好事魔多しと言うが、何か起きてしまうのではと思っていたところに御前が大変だ!と駆け込んで来る。何かまずい事でも?と思ったらカミダイオーの神栖が陽菜野にやって来て対談したいと言うのだ。憧れの神栖に会って話が出来るとあって、杏は気絶せんばかり。やはり杏にとっては神栖は特別な存在なのだ。
こうして訪問当日、あれ?神栖さん、列車で来ませんでしたね。いかんな。で、車なのに何故待ち合わせが陽菜野駅なんだとチラと思ったもののチアフルーツの舞台って陽菜野駅だものね。
開口一番、神栖が謝る。何故謝るのか。パクリクレームを入れたから?でもあれは仕方ない。ああ、そうか、第1話で陽菜野でのカミダイオーのショーが都合により中止にしちゃったからか。
神栖がわざわざ来たのは、チアフルーツの舞台が気に入っていたからで、ビデオもよく見ている。特に果音は演技とは思えない悪役っぷりだそうだ。褒められたぞ果音w
そして話が進むうちに思わずヒナネクターの真似をしてみせる。それが上手い。ブルーのポーズは完コピ。決めセリフを一部変えちゃったが、これはカミダイオーが常に観客とともにあるからそうなってしまったと言う。これには杏と勇気と美甘がすっかり衝撃を受けてしまった。神栖凄い。とても勝ち目が無い。
チアフルーツには神栖後遺症が残ってしまった。そのせいでステージがボロボロ。順位は一気に下げて25位。コメントは失望に溢れていた。東京から見に来たのにがっかりだって、そりゃ東京から陽菜野(大多喜)迄行ってダメダメじゃ文句も言いたくなる。紫だけが希望(紫自演乙)。
勇気が弱気になるのは分かるが杏までとは。だって降水確率70%と聞いて三割打者並だねって言う程の前向きな子なのに。神栖に対する杏の思い入れの深さゆえか。
こうなってしまったのも自分が神栖との対談を持って来てしまったからだ、子供の時から必ずそうだった、自分は不幸を呼び込むのだと、御前もすっかり落ち込む。路子などの電話にも出てくれない程に。
果音は杏にこんな事でやる気を無くしてどーするのかと怒鳴ってもきかない。
どうしたものか。末那は考えた末に、大きな荷物を背負って学校に行ってみんなを連れ出す。陽菜野駅ではヒナネクターが25位になったのなんて関係なしに町の皆がヒナネクターに期待していた。これを見せて、皆は町の人達のこんな期待を裏切るのかと言うと杏達も考えを改める。
そしてさらに新しいコスチュームを作って来たのを見せる。町の期待と新コスチューム、ヒナネクターはまたもやる気が復活した。
ついでに既に発注していたグッズも無駄にならなかったw