アクションヒロイン チアフルーツ・第12話・最終回
開演の時間が迫る。御前は帰って来ない。
舞台での最終稽古が始まる。ブラックの早着替えも順調。どんな仕組みだ。そしていよいよ開演30分前で緞帳を下ろして観客が席に入り出す。それでも御前は帰って来ない。この時にみんなが声を上げだした。提案があると言うのを各々の言葉で。それを最後まで聞かないで元気は許すと言う。分かってるのだ。
開演となった。あの巨大な陽菜野市文化会館3,000席が全部埋まってる。中継動画は御前も見ていた。御前は呟いた。おじいちゃんやる事は全部やった、これで後は自分さえ居なければうまく行くと。
この間の公演から続いて陽菜野城が暗黒移動要塞化されたところにあのギャラクシーアップルが出現した。これを見て御前が驚く。ギャラクシーアップルはプラチナムが送った物だ。それが出て来てしまってはプラチナムが必要になってしまうではないか。
それは何だと襲いかかるパープルがギャラクシーアップルを突くとイエローが言う。思い出した。ここからアドリブが始まる。イエローが始めたアドリブをみんなが次々と繋いで行く。実はブラックとパープルも嘗ては仲間だった事や、呪いによってプラチナムが相手に攻撃を与えるとそれがヒナネクターに返って来る事、だから今はプラチナムが身を引いているけど、それは克服してみせるから返って来て欲しいと言う事。
背景には歌が伸びた時に用意していた映像が、過去の記憶として流される。そこには当然プラチナム、それどころか生の御前が写っているではないか。
ここまで言われてしまった御前、荷物もそのままに自転車で飛び出した。あれがどこだったのかは分からないが、自転車で戻る事の出来る距離だったんだな。そして元気に連絡を入れた。あと10分もたして欲しいと。
だが自転車は段差に乗り上げてカーブの崖から落下してしまう。
「国民的大ヒットアニメかよ!」
御前はそう呟くのだが、これって何を指したんだろう。ツイッターでも色々意見が分かれていて場面的には私も「ろんぐらいだぁす!」を思い出したんだが、いくらなんでも国民的と言うのは。「君の名は。」を挙げる人がいて、でもその場面が思い出せないw
やはり自分はダメなのかと思った御前が誕生日の時に貰ったお守りを思い出した。その中に入っていたのはみんなからの寄せ書き。涙を流して立ち上がった御前は自分の脚で走る。ところがそれも水たまりで滑って転倒。やはり自分は運を持っていない・・・なんて言わせるかー!と走り続けた。
予定より遅れて心配していた元気の所へ御前が到着。すぐに着替えて出るから自分が倒れたら効果をお願いと託した。
舞台のみんなに元気は信号を送って御前が到着したのを知らせる。それを合図にして次の展開へ。みんな、このままだとロハスエナジーが足りないからみんなでプラチナムを呼んでと。会場の呼び声に応えてプラチナム登場。
ブラックとパープルは二手に分かれ、パープルはヒナネクターを相手するからブラックはプラチナムを相手にしろと言う。プラチナムとブラックが戦うが、例の呪いが聞いてプラチナムがブラックを攻撃するとヒナネクターに打撃が。ところがブラックが渾身の攻撃をかけて来たところでプラチナムが防御を解いた。これとタイミングを合わせたのがヒナネクターでこちらはパープルを打つ。同時の攻撃で呪いに打ち克つ。ブラックとパープルの姿も元に戻った。ここが早着替えの場面か。理屈ではプラスとマイナスを同時に打ったので解けたそうだけど、子供に納得させるのでその程度でいいかw
でもこれで敵がいなくなっちゃったんじゃと思ったらまさかの暗黒移動要塞陽菜野城がラスボスとして動き出す。これを全員の力で倒して大団円。
フィナーレは全員の歌なのだが、今日は9人で歌いますと、裏方をずっとやって来た元気を舞台に上げた。
陽菜野市文化会館の公演は大成功に終わり、市民からは解体中止の署名が始まった。チアフルーツは連続2位をキープ。末那は寺カフェを始めるし、元気は起動車椅子を物色していて、そして御前はチアフルーツシーズン2の企画を立てる。そして脚本の〆切りは三日後なw
でもブラックとパープルがヒナネクターに戻っちゃってシーズン2の悪役はどうするんだと思ったら、元気が車椅子に乗った悪役ですよ。これはそれなりにはまり役。でもやはりパープルは悪役が似合ってるので是非とも元気さんにはパープルの再洗脳をお願いしたい。
アクションヒロイン チアフルーツ、面白かった。第一話の時はまあいいかもしれないが作画とか力不足になるんじゃないかと思ったが、シリーズ構成も脚本もしっかりしていて1クールずっと楽しめた。
作品自体にもシーズン2を期待したい。