ナイツ&マジック・第12話
ジャロウデク王国の新兵器ヴィーヴィルがミリシエに攻めて来た。皆、逃げて、あれは憎しみの光だ!とエルのとっさの判断で主だったシルエットナイトは退避したが、ミリシエ城塞は大きく損傷してしまった。
地上からはドロテオの息子グスターボが率いるジャロウデク王国軍が押し寄せる。ディートリヒはまたも剣だらけとの因縁の対決となった。
エルは斑鳩を飛び立たせ、敵ヴィーヴィルに迫ってビームを放つもののヴィーヴィルの搭載したシルエットナイトが放つビームによる放電作用で妨げられてしまう。コジャーソ、凄いな。シルエットナイトのエーテルリアクタを複数個搭載してヴィーヴィルを飛ばしただけでなく、斑鳩の攻撃を見てシールドに相当する物を作ったぞ。
エルはシルエットナイトがヴィーヴィルに固定されているを見て、シルエットナイトは独立して機動するものなのに、固定砲台にするとは許せない、僕の美学に反しますと撃滅を誓った。
大きな相手を倒す時の定石として相手に取り付こうとする。ヴィーヴィルはこれを避けようとするものの、遂には斑鳩に取り付かれる。しかしドロテオは直ちに全員に座席に固定する様に命じて、ヴィーヴィルを回転させた。就役して間もないと思うのだが、何故こんなにも運用に優れているんだ。
斑鳩は振り落とされる。そうこうするうちに斑鳩の方もヴィーヴィルにダメージを少しづつ与えていたので、ヴィーヴィルは奥の手を使うことにした。ヴィーヴィルから吹き出された煙幕は、ただの目くらましではなく、斑鳩のマギウスジェットスラスタの動作を止める物だった。斑鳩は推進力を失って地上へ。
コジャーソ、いつの間にマギウスジェットスラスタの構造を知った?
あの観戦した時は「反作用で飛ぶ」程度しか見てなかったと思うが。
その頃、地上ではディートリヒとグスターボとの戦いが続いていた。バカ息子と言われても戦いの能力が高いグスターボはディートリヒに対して押し気味に戦いを進める。だがディートリヒが掴み合いに持ち込んで力の出し合いの戦いとなると、グスターボの方も思い切りエーテルリアクタをふかしたものだから、とうとうエンストを起こしてしまった。辛うじてグスターボに勝利したディートリヒ。
地上に落とされた斑鳩に対してヴィーヴィルは砲撃を加えるが、それに対して斑鳩も砲撃で打ち消しを狙う。ヴィーヴィルにはミッシレジャベリンも当たっていたので段々エーテルリアクタの予備が失われ初めて撤退を余儀なくされた。
この戦いは痛み分けとなり、これまで無傷の進撃をしていた銀鳳騎士団とそれに頼っていたクシェペルカ王国にとっては衝撃だった。今後の作戦をどうするか。あのヴィーヴィルを叩きつつ敵の軍も叩かねばならない。何しろ数はジャロウデクの方が多いので、片側に軍を集中させてはスキを狙われてしまう。
御前会議は紛糾したが、そこにエレオノーラ女王の聖断が下る。全軍を以て旧都デルヴァンクールに進撃し、朕自ら親征に及ぼうと。さすれば片方のスキを突かれる事もあるまい。
エレオノーラの聖断によって全軍の侵攻が決まる。麾下の全軍に対してエレオノーラの命令が下り、クシェペルカ王国軍の意気は上がった。
それにしても自分を否定するばかりだったエレオノーラ王女がよくぞここまで。
それに対してジャロウデク王国側ではヴィーヴィルのエーテルリアクタがあれでも未だ足りなかったと言う事で遥かに巨大なのをコジャーソが用意した。但し暴走したら手がつけられないけどね。
グスターボにはカタリーナから王族専用機アルケローリクスを下賜されて戦力アップ。これはディートリヒは今までと同じじゃ敵わないぞ。
コジャーソが兵器の強化をしてくればエルも同じように新技術で対抗をする。当然前回苦汁をなめた煙幕弾にはフィルターを用意して対応。さらには敵から鹵獲した飛空船を改造して銀鳳騎士団にも飛空船が登場した。
但しこのまま大艦巨砲主義に突っ走ると自分の思い描くロボが主役の世界が台無しになってしまう。だから今度の戦いでは是が非でもシルエットナイトが主役として敵ヴィーヴィルを撃墜して見せると意気込んだ。
ロボオタはそうなのかもしれないが、私個人はやはり大艦巨砲主義趣味w
ガンダムだってあのビグ・ザムが大量生産されたら連邦など蹴散らしてしまえただろうし、戦いの大きな流れを変えたのはソーラ・レイだったじゃないですか。