NEW GAME!!・第11話
「出来ましたぁ!」「早いな」
プログラムが早々と完成して意気揚々のツバメ。その傍らではねねがうんうん唸りながらデバッグをしていた。
ねねはプログラムソースを見ながらデバッグしているのでツバメのソースの中で冗長な部分を見つけた。そこを指摘するとツバメは今からやろうとしていた所だよとねねをはねつける。しかもボードに自分の評価を下げる様な余計な事を言うなと書いて来る。
何だこの感じ悪いのと、ねねは立ち上がると、ツバメは告げ口か?と思うのだが、ねねは気分を変えたいから食堂に行ってデバッグを続けたいとうみこに言う。
それにしてもソースの冗長さで文句言われちゃうのもなあ。私が書くソースって長いんだよw でもその代わり平均よりは早く上がって読みやすいとも思う。単純な分かりやすいロジックしか書かないから。
食堂に行ってみると紅葉がもずくと戯れていた。休憩中だったのだ。キャラ班は平和でいいなあと言うねねだが、それって新歓のランチの時にコウがプログラム班を見て呟いたのと逆だね。
ねねは今プログラム班がピリピリしてるからこっちに来たと言い、ツバメの事を紅葉に聞いてみる。実はツバメは北海道の旅館の娘で、本当は跡を継ぐ立場だが、それよりもゲーム作りがやりたくてイーグルジャンプに入りたくて、専門学校の費用も親が出してくれなくて自分で頑張っている。だからイーグルジャンプに入れなかったらゲーム作りの道を諦めて帰らなくてはならない。だからあんなに良い評価に固執していたんだ。それを初めて知るねね。ここまで言って話しすぎたと思った紅葉はこの話は誰にも言わないでと言う。コウは勿論言わない、でもうみこがこれを聞いても採用に手心なんて加えない、実力を見て決めるからと。つまりうみこがねねを評価しているのはコネなんかじゃないと言う意味でもある。
対して、青葉の話になる。青葉が高校時代にどんな子だったか。例のねねとほたるを含めた仲の良い三人だったが、今はバラバラになってしまった。でもバラバラになっても頑張っていれば寂しくないよと言う。ここにコウが妙にひっかかった。実は後でこれが分かる。
そんな所にうみこがやって来る。緊急案件が起きたのでプログラム班は集合と言う。戻ってみると「なるっちの作った所がバグだらけ?」と言う、よくTwitterで見かける原作の場面だった。
ツバメはある部品を作って動作したら、それはそのままで他でも動くと言う前提で動作確認をしていなかったのだ。だから早かった。でももうこれで終わりだと思うツバメ。
そうツバメが思ったのにねねが諦めていない。すぐに直そうと言う。自分が全力でデバッグするからツバメがそれを直して行こうと言うのだ。うみこも監督不行届は自分の責任だとして、建て直しの計画を立ててバグ直しの作業が始まった。
ツバメは今迄ねねにあんな事を言っていたのに何故手伝ってくれるのかと問うと、だって紅葉からツバメの事情を聞いて知っちゃったから応援したくなったんだよと言う。やはりですね、私はこの作品はねね抜きにはあり得ないと思うのですよ。ねね最高だよ。
こうして必死の修正が始まってそれはなんとか終わる。今回の件でツバメは合格となった。ねねも合格で契約更新、また三ヶ月お願いすると言う。
一山越えてうみこがラーメン屋に行くとコウがラーメンを食べている。昼からラーメンかと言うのだが、昼にラーメンは普通だろう。コウが何となくキャラ班を懐かしむ様な口ぶりで話すのをうみこは感じ取ってはいた。そっちの、コウに憧れてやって来た新人にコウからもたまには話しかけてやれよと言う。
そうしてゲームはいよいよマスターアップへ。プログラム班が食堂でプレイしてみると言うので、やりたい人を募集。ねねがまっさきに手を上げてハジメとかも手を上げる。紅葉とかは前に出てプレイするのに逡巡していたが、これをコウが青葉を一緒にして無理矢理手をあげさせた。結局じゃんけんで勝ったのは紅葉でプレイが開始。
実際にゲーム出来るのはキャラ班にとってはこれが最初。色々思い入れのある場面が登場して盛り上がる。
だがそれを端からみて頭を落とす人物がひとり。大和とコウが話している場面を聞いてしまったりんだった。コウが大和のツテで別の会社に移ろうとしている。ついこの間記念の腕時計を貰ったのに。