サクラクエスト・第22話
シャイニングドラゴン探しは暗号解きから始まったが、これが分からない。いや、後で「縦読み」って指摘が入るのだが、それって前回私は縦かなと思いつつそれでも途中で意味が通じなかったのでもっと何かあるのかと思ってたんだよ。何かの文字を規則に従って抜くとか。
夜中になった事もあって今日は一旦引き下がる。これも言われていたけど何故先に解読してから来なかったし。アンジェリカに戻って、考えてみれば野毛はあの頃の希望がもう叶っているじゃないかと言われる。本屋さんになりたいと言う希望が。ここで驚いたのは野毛はあの本屋の息子と言う訳ではなくて、本屋をやめようとしていた人から引き継いだのだそうだ。えー、それであの状態で経営が成り立ってるのか。親から引き継いだ本屋ならスタート時点で(経営上の赤字での借金が無ければ)無借金経営で、売れ行きがそんなに芳しくなくてもまあやって行ける。でも引き継いだと言う事はいくら何でも不動産を買うか借りるかしてる訳でそうは行かない。余程の厚意で「本屋さえ続けてくれるのなら賃料無料でその代わり毎年の不動産の税金分だけ払って」とでもなっているのだろうか。
金田一の希望は正義の味方、高見沢の希望はF1レーサーで、それが叶ったかと言われると相当微妙。特に高見沢。杏志に聞いてみたら太鼓を叩く人だそうだ。間野山に根付いてるな。ちなみにエリカの希望は素敵な洋服屋さんだそうだ。
王宮に戻って将来の夢の話をまたする訳だが、真希の「ま、夢を叶えるのはゴールじゃないからね。問題はその後から」ってのはきつい現実。エリカは相変わらず間野山に否定的で、間野山で素敵な洋服屋さんになったところで一体誰がそれを買ってどこで着るのかと。
しかしその話をしていた時にエリカが顔をしかめていたが、虫歯かなと思ったら真希の見立てでは奥歯の乳歯だそうだ。まれに中学生まで残る子が居るらしい。それにしても激しい痛みで、取り敢えず痛み止めで翌日まで切り抜けようとしたものの痛み止めは大人用しかない。バファリンの様なパッケージだったがバファリンは「15歳未満の小児には禁忌」だそうで、見てる時は半分に割って容量を減らしたらいいんじゃない?と思ったが、小児用バファリンを見てみたら成分をアスピリンからパラセタモールに変更してるらしく、容量を半分にするとか素人考えはいかんなと思った。確かに解熱鎮痛剤は成分によって禁忌の人が居て、私も歳を取ってから発症したアレルギー性喘息のせいでロキソニンの様な非ステロイド性抗炎症薬が禁忌になってしまった。
しかしもう夜中でお店が開いていないと言う事で民間療法を初めてしまった由乃達。こんな時に一番頼りになったのは凛々子の祖母の千登勢で、凛々子が相談したら仕方ないねと商店会のよしみであの薬局にシャッターを開けて貰う事になった。いつもはスーパーの薬局で買い物しているのにこんな時だけと申し訳なさそうな由乃に八木沼はいいんだよと快く売ってくれる。
エリカの歯痛はこれで何とか抑えられたみたいだが、今度はアンジェリカから杏志が居なくなったと言う電話が入った。王宮の方に来ていないかと言うものだが、来ていない。こんな夜中、しかも雪の中に居なくなって町中総出で杏志の捜索に出る。どうやらエリカを探しに出たみたいなのだが、どこにもおらず、ひょっとして願い事を叶えてくれるシャイニングドラゴンの所へ行ったのではないかとカバ公園へ。そこにも居なかったが、実はサンダルさんが一足先に公園で杏志を保護していて暖かいどくだみ茶を飲ませてやりたくて作り方を聞いて来た。サンダルさん、ここぞと言う時に活躍する。
アンジェリカに戻って来たエリカに杏志はもう二度とどこにも行かないでと泣きつくが、これはエリカにとっては額面通りに受け取れないよね。二度とどこにもと言うのは将来に亘って間野山を出るなと言う事なんだから。エリカは結局弟にまるめこまれた感じなのだが、こんな姿を見て我々大人が子供達に「こんな町」と思わせない努力をしないとなと話し合う野毛・高見沢・金田一。あの廃校を利用してBOOKカフェでもやろうかと野毛は言うのだが、それはアンジェリカと客の取り合いになるんじゃ・・・
そんなシャッター街の間野山商店街にもう少しなんとかしようと言う案が浮かぶ。あの蕨矢で見た灯籠だ。町の便利屋毒島によってLED化されて火事の心配もなくして商店街のみんなに吊して貰う事にする。
シャイニングドラゴンの隠し場所の暗号を解いて掘り出したものの、単なる玩具のシャイニングドラゴンだった高見沢達が戻ってみると丁度夕暮れ時に明かりが点った商店街が見える。エリカが街灯もないこんな町と言っていた商店街に明かりが点ったのだ。