セイレン・第9話
あどけないようじょが二人、魔法少女ごっこをして遊んでいる。
と思ったらいきなりトンでもない話になっていた。流石セイレンだ。この枠の変態さは只者ではない。
魔法少女の格好をして女児向けぱんつをはいていたのが幼き頃の正一。そして一緒に居たのが幼馴染みの桃乃今日子。今回のヒロイン。正一、この時からこじらせていたんだなあ。しかもこの姿を郁夫に見られて郁夫がスカートめくってぱんつ見てショックでその前後の記憶を失うとかあまりに酷いw
この世界線では常木は正一と夏期講習の合宿では一緒ではなく、友人との旅行をドタキャンして鹿に追われるめに遭っていたと言うので、そもそも正一が合宿に行かずに常木が親に合宿所に放り込まれた、と言う流れだったのかもしれない。ともかく合宿所に放り込まれたのを誤魔化すのにヌーディストプールのある豪華ホテルに行っていたと言う嘘をついてしどろもどろになった挙げ句正一の方に話をふる。桃乃が教室の外に来ていたので。
ところが常木達三人は桃乃を囲んでやたらと幼いと言うのを指摘。これいじめみたいなものじゃないか。正一がそれに抗せずに似た事を言ってしまってこれはあかんパターンやと思ったが、二人になった所ですぐさま謝るのが正一の良い所かもしれない。
さて、高校生にもなって魔法少女と言われた魔法少女パプリだが、二年ぶりの新刊も、今や読者が高齢化したせいで内容が大人向けに変わってしまいエログロありの話になったのだそうだ。それはちょっと酷いんじゃないか。
そこに姉の十萌が来たかと思ったらそれを追ってワンゲル部部長がやって来る。そして正一に十萌を追っていた事は黙っていろ、山に誓えと。
二人が去った後で桃乃が言う。十萌の下着凄かったねと。そう、階段の下から見上げたので二人には見えたらしい。しかし一体どう凄かったのかの言及無し。
帰り道、公園を通ると男の子健と女の子りんがガソガルごっこをして遊んでいた。どうやら健は常木がバイトしている店の子らしい。ガソガルのマネは難しいだろうと正一は魔女っ子まおちゃんの変身のポーズをやってみせる。
子供っぽいと言われた桃乃だったが、一方で正一は結構常木に絡まれて話しをしてる事もあったり三年生の先輩の女性と一緒にゲームしたりと中学生の頃とは変わったねと言う。桃乃は正一に置いてきぼりを食った様な気持ちになっていたのだ。
でも正一は家で十萌からあのワンゲル部部長の件を聞いた時に、部長が家庭部に男にしてやるとお金を取られたトラブルの相談を受けていたと知り、さらには十萌が家庭部は服のリサイクルをやっていて自分も古い下着とか買って貰っていると聞いて、それっていかがわしいリサイクルじゃないかと色めき立ち、さらには桃乃にも勧めようかと言う十萌の言葉を聞いて俄然問題視し始めた。正一、ちゃんと意識してるんだよ。
子供っぽいと言われた桃乃は魔法少女パプリのコミックスを公民館に処分しに行ったものの、引取を断られてあの公園に来た所で正一と一緒に出会った女の子と会う。その子は桃乃が持っていた魔法少女パプリのコミックスに魔法少女物として興味を示すが、それや不味いだろ。何しろ最近のはエログロ路線だと言うのだから。案の定女の子はこれっていけない本だと涙ぐみ、それをある二人に見咎められた。お前達はアマガミの時に茶道部やっていた二人じゃないのか。
同じ輝日東高校の生徒だと分かった二人(宇野小春と永沢栞)は桃乃を家庭部に誘う。月曜の夜に来てみなと。ちょっと不安だった桃乃は幼馴染みと一緒で良いかと確認して行く事にした。正一の方はこの話を聞いていかがわしい事をしているかもしれない家庭部に桃乃を一人行かせる訳には行かないと一緒に行ってみる事にした。
と言う事で夜の輝日東高校家庭部。家庭部の二人は正一を見ると男子は一度外に出ろと言って正一を廊下に追い出し、桃乃を着替えさせる。何に着替えさせるのか、まさかチラと見えたバニーガールみたいなのかと思ったら、これが和服。
何かと思ったら、そうか、そうだったのか、お月見なんだ。だから夜なんだ。作っていたのは団子だったんだ。
桃乃の着物姿に正一は今迄ガキだと思っていた幼馴染みが「女の子」になっていたのに気が付く。