ACCA13区監察課・第4話
ジーンは今回はスイツ区に監察に来ている。そしてジーンの居ないオータス家には例によってニーノが来ていた。ロッタは大家さんへの贈り物を荷造りしていたが、その肝心の大家さんはどんな人でどこに住んでいるのかも分からないと言う。ニーノがついでに荷物を出しておくよと言って持ち出した先で荷物が間もなく届くと電話しているので、ニーノは相手を知っているらしい。
スイツ区に来ているジーンだが、周りから携帯を珍しがられていた。その中の一人など、金を払うから今度買って来てくれとか。このスイツ区どんな所なんだと思った。やがて語られるが「古き伝統を重んじる」区として100年間そのままの状態にされていて外部からの接触が断たれているのだそうだ。最初はこの区の衛兵かと思われた支部の人間から現地の人間との接触を迷惑がられたところへ本部から派遣されているウォーブラーが迎えに来る。
ウォーブラーに案内された部屋で他地域と通信出来る限られたPCで報告などの連絡が可能となる。しかもウォーブラーは高圧的で監察のスケジュールまで押し付けて来た。でもジーンはこのウォーブラーは信頼していて自分の後任は君だよとまで言っていた。
監察が少し進んだところでジーンは歩いて回ろうと言い出し、橋の上で住民らしき人間がACCA支部員に連行される場面を見る。ウォーブラーは窃盗か何かじゃないかと言う。ところでお腹が空いたからどこかで食べようと言い出すジーンに、また現地民と同じところで食事をされてはかなわないと言う感じでウォーブラーはパンを買いに行く。
しかし事件はその間に起きる。さっき連行したと思われた連中がまたやって来て、携帯で写真を撮っていたジーンに気が付き、話を聞かれたぞ!と言い出してジーンを使う。我々のクーデターの話を聞いていたのだろうと、なんとも口の軽い連中で連れて行ってしまった。
戻って来たウォーブラーはジーンが居なくなったのを見て茫然。
アジトらしき場所でスイツ区のクーデター派の集まっていたが、この様子じゃ権力側の人間じゃなくて単なる市民(後から平民であり、スイツ区を支配してるのは少数の貴族と分かる)なので、そう言うのはクーデターとは言わずに単に革命とか暴動とか言うんだよ。
ジーンを捕まえて来たもののどうするか困っていた所にリーダーと思われる人物がやって来た。それはあのACCA支部員。あんたかよ!と言う顔をする。本部の監察課の人間を捕まえてしまうと非常にやっかいだ。何しろ話を聞かれてそのまま戻す訳にも行かず、かと言って始末してしまうと行方不明となって本部監察課が大騒ぎになる。
ジーンはこんな事をして何を要求するつもりだと言うと、ビスキュイはこの閉ざされて不自由な世界となったスイツ区を解放する為に他地域との自由な交通を要求する。これは分かる。もう一つ、このスイツ区から選出された中央議会の議員ブールを解任させると言うのだ。ブールは最初はスイツ区の解放を約束したのに中央議会の議員となって中央に行ったまま帰って来なくなった。裏切ったのだと。
彼らの予想どおりにブールは中央議会で中央に行ってから変わってしまっていた。スイツ区の事など放り出してセレブの身分を楽しんでいたのだ。しかしそれはスイツ区出身の5長官パスティスには見透かされていた。かと言って政治には介入しないパスティスは彼を放置したまま。
ジーンが居なくなって探していたウォーブラーはこのアジトに人を探したいと乗り込んで来たら、そこにはもぐもぐしているジーンがw
これですっかりバレてしまう。ウォーブラーはスイツ区のクーデター派(革命派だけど)に加担していた。
どうするんだと言う間もなく、他の地域で計画が漏れて、襲撃が始まってしまう。こうなっては仕方ないとウォーブラー達の地域も一揆に参加。そのどさくさに紛れてウォーブラーはジーンをACCA支部に連れ戻そうとした。途中、危ない場面もあったがニーノの声のする人物に助けられるw
暴動はACCA支部隊によって鎮圧された。だが、銃を持っていた支部隊ではあったが、直接は発砲せずに無傷で革命派を捕らえた様だ。
スイツ区のACCA支部長は監察が来ている時に暴動が起きるとは何たる事だとジーンとの交渉に赴く。支部長の要求はスイツ区では何も無かったと報告しろ、さもなくば帰す事は出来ないと言うもので、ジーンはなら取引条件があると言う。今回の暴動参加者は全員放免しろと言うのだ。支部長はそれを飲む。
そして残ったウォーブラーにジーンは今回の監察で君の評価は最低点になった。だから自分の後任として本部に帰る事はない。一方で今回の暴動でスイツ区はますます難しい区となった。だから地元をよく知っている者にしか駐在は勤まらない。つまり君は今後も継続してここに居るんだよと。
周りはうまく収まったけど、観察員として本部に言わない処理は良かったのかどうか。
また胡散臭い行動をしたと報告されるんだろうな。