響け!ユーフォニアム2・第6話
関西大会で全国大会へ行ける金賞を受けた北宇治の吹奏楽部が学内演奏会。指揮はあすかで、演奏が終わって定番のご挨拶。だが、久美子はそのあすかに何かを感じる。失言が多い一方で妙に観察眼の鋭い久美子って、ああそうか、話を動かし易くするキャラ性格かw
学内演奏会をやっていたのも北宇治の学園祭だから。当然各クラスでも模擬店をやっていて久美子のクラスはメイド喫茶なのだが、誰も来ない。そんな訳で久美子と葉月と緑輝による体操演出でアグレッシブメイド喫茶を宣伝。と言うか、このクラスの他の子は何やってるの。
他のクラスの店にも行ってみる事にしたが、猫カフェって、ぬいぐるみをにゃんにゃん言わせるだけか。しかも男が。と言う事であっさりパス。
一方鎧塚がメイドをやっているメイド喫茶は結構客が入っていて優子には夏紀の愛情たっぷりのピサの斜塔が出され、傘木は傘木で鎧塚が出そうとしてるのを食べようとする。みなさん必要以上に仲がよいですな。
廊下に出てみれば滝が女の子に囲まれていた。元々素材が良かったが、どんな人か分からなかったのが関西大会で吹奏楽部が全国大会行きを決めてから人気が出たらしい。当然麗奈が黙っていられなくてつかつかと近寄って行く。
麗奈の気持ちに気づいてる橋本があの子は滝が好きなんだろ?と、さも止めたらどうだと言わんばかりだが、幸い麗奈の言葉は「橋本先生が待っている」と言うものだったので一応波風は立たずに済んだ。でも雰囲気はただごとじゃなかったけどw
その後は中世古の着ぐるみと遭遇したり、中世古から教えて貰ってあすかがやってる占いの館に行ってみたり。
交替の時間だからと麗奈がクラスの模擬店に戻ってからは久美子は一人でお化け屋敷に。これはあすかの占いの誘導か。と思ったのだけど、あとから何故ここに来たのかは分かる。
おそるおそる歩いていたら悲鳴と供に逃げて行く男子ありけり。ああ、これってさっき塚本と一緒に居たヤツだ。と言う事はこの後ひとりになった塚本が追いかけて来る訳で、すっかり存在感の失われていた塚本はここで久美子と一緒にお化け屋敷を巡る事になる。久美子が踏んだスイッチに反応して微かな照明どころか手元の懐中電灯まで消えて(これは良い演出だな)思わず久美子が塚本を掴んでそのままイイ感じになりそうだったものの、麗奈幽霊が出現して帳消し。
あとから塚本とは偶然なのかと麗奈が久美子に聞いて、当然偶然だよ!と強調する久美子に麗奈が「ならばよし(曹操かお前は)」と言う。
さて家に帰ってみたら玄関からずぶ濡れの姉が居間に向かった痕跡がある。いくら濡れたからってバッグを玄関に放置したままと言うのはただごとではなく、姉は大学をやめると言うのだ。
ちゃんとした理由を親にも言わない姉に久美子が吹奏楽なんかやっていて音大に行く気がないのなら勉強して普通の大学に行ける様にしろと言ったくせに何なんだと詰るが、姉はあんたには関係ないとプイと去ってしまった。
雨に濡れて帰って来て大学やめるって、失恋ですか?
ともかくこのまま家にいたら姉との喧嘩になりそうだと台風が近づいているにも拘わらず久美子は外に出た。するとたまたまシトロエンで花屋に乗り付けた滝と遭遇。こんな日に出かけている久美子に何故出かけたのかを聞く滝だが、それは滝にも同じ事が言える。花屋とは馴染みらしく、花を買って外に出たら久美子の傘が台風の風に煽られて壊れてしまい、滝が車に乗せて送る事になった。
滝がシトロエンのフロントに置いていた写真を片付けたら、思わずそれを見てそれは奥さんなんですかと言ってしまった久美子(ほら、失言すると話が動くでしょ)に滝は橋本から少し聞いたんだってねと。
今日は亡くなった奥さんの月命日だったのかな。ここで滝がそれをきっかけに少しだけ話してくれた。滝の奥さんと橋本は北宇治高校の同級生で、その頃は滝の父親が北宇治の吹奏楽部の顧問だったのだ。北宇治が全国大会に連続して出場していたものの、ついぞ全国大会では金賞が取れなかった頃。滝の奥さんはその滝の父の遺志を継いで北宇治を全国大会で金賞をと指導したものの亡くなる。
そう、滝が北宇治にやって来て、そして全国大会で金賞を取りたいと、その個人事情をおくびにも出さずに生徒達を指導して来たのはこれだけの背景があったのだ。
それを知った久美子は台風一過の登校日の朝は目覚ましが鳴るや起き上がって早朝練習に向かう。いつも早い鎧塚に追いついたと思ったら、麗奈も緑輝もやって来た。校門の所に見えたイタリアンホワイトが昨晩滝が多分奥さんの為に買った花と気づくと、緑輝がその花言葉を教えてくれる。
「あなたを思い続けます」
ああ、取り敢えず麗奈は今のところ想いは叶いません。
この間の橋本から聞いて以来、麗奈に言えない事が増えちゃった。
さて、冒頭で「あれ?」と久美子が思ったあすかに次回から何かが起こりそう。