ReLIFE・第7話
今回は時間を遡って夜明が被験者1から被験者2の海崎を担当する頃のお話。けっして夜明はここまで見せていた様なヘラヘラっとした人間じゃなかったんだよと。
被験者1の実験が進んでいたが状況が思わしくない事を夜明は研究所の幹部から責められていた。被験者に干渉しすぎなのではないかと。そこでなるべく距離をおいて被験者を見守る様に方向修正をする。
その頃、被験者2、即ち海崎の調査をする様にと命令が届く。そこで夜明は海崎がバイトをするコンビニへ行って弁当を買い、海崎がどんな対応をするのかを見てみた。暗い感じはあったものの真面目に仕事をして、お客さんの忘れた(わざと忘れた)財布もすぐに持って来てくれる。実直そうな青年と言う感じだった。
海崎の様子を夜明が調べていたのを知って小野屋が文句を言って来る。海崎は自分が担当する予定の人物なのだと。小野屋も海崎の事は買っていたのだ。
一方、被験者1はとうとう残念な結果となる。一年間高校生活を送って来たのになんの進歩もなく誰とも関係を築けなかったらしい。この状態では新たな就職先を紹介する事は到底出来ない。夜明は会社のに幹部に呼び出されて、以前の話とは正反対にサポートが足りなかったんじゃないかと言われ、そして被験者1には残念な結果となったのを深々と謝る。
海崎を騙していたとバレた時もそうだったが、夜明は被験者に随分と身を低くして謝るよね。
そんな夜明の苦悩を小野屋は知っていた。そしてある時新しい指令のメールが届く。
それによると次の被験者2は夜明が担当すると言うものだった。
この時、先にそれを見たのが小野屋だったので、ひょっとして夜明の苦悩を知った小野屋が自分の被験者となる予定だった海崎を譲ったんじゃないのかと思ったが、画面の様子だとちゃんと指令は夜明に来た事になっている。うーん、でも未だ小野屋が何かした感じはするなあ。だって第一報を見た小野屋の声は先輩夜明を心配する様な声だったのだから。
ともかくこうして夜明が海崎に最初に接した場面になる。被験者になりませんか?と名刺を差し出す場面に。その後は第1話で描かれた様に海崎はそれに同意する事になるのだが、ある時海崎から元の姿に戻る薬が欲しいと言う電話が入って夜明は狼狽した。始まる前から自分はまた失敗したのだろうか。
しかし話を聞くと違っていた。外見が若返ってしまったが、未だバイト先の店長にバイトをやめると言う話をしていない。まさかこの姿でそれを言いには行けないから一時的に元に戻して欲しいのだと言う。なんだそんな事だったのか、そんなバイト先の事なってぶっちしてしまえばいいじゃないかと夜明が言うと、海崎は色をなしてそんな事して良い訳ないじゃないか。良い店長でちゃんとけじめをつけておかないとならないと。
この様子を見て夜明は確信した。海崎なら大丈夫だろう。本人は社会とやって行ける素材がある。会社をやめなくてはならずその後の生活がままならなかったのは本人の責任と言うよりは周りがうまくなかったからだ。だったらリライフでやり直しが出来るんじゃないかと。
こうして被験者2の海崎のりライフが現在に至っている。
まわりに良い影響を与えながら。