Re:ゼロから始める異世界生活・第20話
あれ?前回スバルの突入で終わったのが続いていない。しかしこの様子、剣を振るう青年とそれを見る少女。多分これはヴィルヘルムの若き頃の妻(テレシア)との出合の場面か。
スバルが魔女の臭いで魔獣白鯨をおびき寄せる。とは言っても空中を浮遊する白鯨を地上の討伐隊が直接叩けるものではなく、地上からはクルシュの距離を無視した剣戟で白鯨に攻撃を加えたり、メーサー殺獣光線車(これ以外なんと表現しろと)で攻撃を加える。さらには白鯨を見失わない様に空に人工太陽を打ち上げた。
対空兵器の攻撃に加えてヴィルヘルムが飛んで白鯨に飛び移り、太刀を入れて行く。愛妻の仇討ちなので形相も凄まじい。
この調子で討伐軍の攻撃が次々と撃ち込まれると、当初逃げて白鯨をおびき寄せると言っていたスバルの出る幕が無い。当面は様子見。でもこれって流れ的にはこのままじゃ済まないって事だよね。
確かに白鯨の不意を狙った先制攻撃は予定どおりに進行した。白鯨に傷は負わせているものの、一連の攻撃を受けても白鯨は全く高度を下げない。ダメージをほとんど受けていない?
アナスタシア私兵団のリカードやミミやへータローの攻撃も加わり、そしてまたさらにヴィルヘルムが白鯨に斬りかかる。漸くにして白鯨の片方の目をえぐり取ったヴィルヘルム。
だがここで白鯨の残った目の色が赤く変わった。ああ、これは攻撃色じゃないか。白鯨が本気で怒ったぞ。
白鯨が攻撃色になってなにをしたかと言うと体中から霧を吹き出した。スバルが始めて白鯨と遭遇した時のあの霧だ。あっと言う間に白鯨の居所が分からなくなる。そして霧の中では白鯨から攻撃を受けたと思われる悲鳴が聞こえた。
クルシュが自分の周りの霧を薙ぎ払って部隊の様子を聞くと、人数が減っているのは分かるが誰がやられたのかが分からない。やはりスバルが始めて白鯨に遭遇した時と同じで「消滅する霧」の攻撃にやられると存在そのものが消されてしまう。人数だけは把握していたので誰がやられたのかは分からないが損害だけは分かる。
そして白鯨の攻撃のもう一つが「精神汚染する霧」。マナ酔いに耐性の無い人間はこれにやられると自分を傷つける。負傷した兵はやっかいだと言うが、自分の手で自分を傷つける兵はもっとやっかいで、フェリスの治癒も追いつかない。
討伐軍の危機は即ちスバルの出番。死に戻りの事を口に仕掛けた事で魔女の臭いが跳ね上がる。レムに臭いですと言われる程に。でもレムはスバルと一緒に白鯨のおびき寄せに身を投じるのだ。
これでまた白鯨がスバルに接近する事でヴィルヘルムやリカードが攻撃を加える事が出来るが、ヴィルヘルムは違和感を抱いていた。確かに白鯨はタフだし霧の攻撃は手強い。だが、この程度で前の剣聖テレシアが後れを取るのはおかしい。何しろ回想シーンでは剣鬼ヴィルヘルムの剣を軽くかわして逆にヴィルヘルムをはじき飛ばすのだから。
ヴィルヘルムが地上に落ちたところで目の前に白鯨が出現した。既にその口が目の前にあって回避不能の状態でヴィルヘルムは白鯨に飲み込まれた。さらにはスバルの目の前にも白鯨が出現。こちらはリカードがスバルを助けるがその直後に血しぶきが飛んでいるのでリカードはどうなったのか。
極めてまずい状況にまさかスバルの死に戻りが発動するのだろうかとも思ったが、こんな戦闘をもう一回するのだろうか。
だが、微かに晴れた霧の間には驚愕すべき事態があった。白鯨が一匹じゃない。
ああ、だからヴィルヘルムが遅れを取ったのか。一匹だと思って警戒していたのに別の方向から来たんだな。一匹でも手こずっていたのに三匹以上も出現して、これで討伐軍はどう戦うのか。やっぱり死に戻りが必要なのか。