甘々と稲妻・第7話
同じ幼稚園に通っている保護者同士の会話で身体の丈夫さを誇ったばかりの公平だったが、ある朝熱を出して倒れてしまった。かなり辛そうでつむぎの相手もしてやれない。しかしそこまで熱があるのならちゃんとしたアイスノンみたいな枕を使った方が良いのに。但し先週のももくりの様な、首から下に置く使い方はダメだからね。熱を出して寝てる時の描写がどの作品もあまり正確じゃないのは、描き手がみんな丈夫であまり寝込まないからだろうか。子供の頃など毎月1回は熱を出して寝込んだ私から見たらそんな寝方じゃダメと言うのばかりなんだが。
公平が辛そうなのを見てつむぎはどうやら何か決心したらしい。おでかけの準備をしてドアの鍵を外して外に出る。多分小鳥にヘルプをしに行くのだろうと思った。未だスマホで電話をかけられないのだろう。或いは公平と小鳥は流石に番号の交換をしてないのかもしれない。但し、第1話で公平は恵に電話はしていた。そんなのつむぎには分からないだろう。
と言う事でつむぎの武蔵境大冒険の始まり。
どれだけの距離か分からないが、そんなには近くなさそうな感じだったけど、見事にすきっぷ通りに到着して恵の前に辿り着く。でもこの時間に恵は開いてないよね。それも子供には分からないか。入口をがたがたさせているうちに近所の人が気が付くのかなと思ったら二階の窓から小鳥が顔を出した。前回しのぶが飯田家に行って居なさそうだから「店の方かな」と言っていたので別の場所なのかと思ったが、たまたま小鳥は店の2階に居たと言う事だろうか。
無事に小鳥に会えて公平が寝込んでいる事を伝え、お見舞いの品を用意してすきっぷ通りに出てみたら、つむぎが居なくなったと知って驚いて探しに来ていた公平と遭遇。
公平はつむぎを見るなり「勝手に外に出るな!」と怒鳴る。これにつむぎがびっくりして泣きじゃくる。実に不幸な行き違いで、公平から見たら自分が相手をしなかったのでつむぎが勝手に外に出たのかと思って怒ったのだし、逆につむぎから見たらお父さんの為に小鳥を呼びに来たのにいきなり怒られた事になる。だから公平が抱いて連れ帰えようとしても暴れて手が付けられない。
これを何とかしなくちゃと思った小鳥は取り敢えず恵に二人を連れて、何か美味しい物を食べたら仲直りできるんじゃないかと先ずはご飯を炊き始めた。でも二人が気になってしまって焦がしちゃう。
おこげが出来たご飯を見てどうしたものかと考えた末、小鳥が五平餅にしましょうと提案した。作り方は「お父さん」と一緒に作った事がある(でもその回想の小鳥がかなり小さい)から大丈夫だと言う。てっきり母に電話して聞くのかと思ったら、そんな昔の話を作り方をしっかり覚えていた。
(多分)香ばしく焼き上がって五平餅完成。この頃には公平とつむぎもすっかり仲が戻っていた。美味しい食べ物の威力凄い。