甘々と稲妻・第9話
幼稚園のお泊まり会で夕食のカレーをみんなで作りましょうイベント。具材の人参を子供用包丁で切る。慎重に包丁で2~3回切って使命を果たしたつむぎ。緊張したんだな。
子供用包丁って何が違うんだ?と思って検索してみたら、大きさが違う。そりゃそうだろう。しかし刃が危ないからと言ってなまくらだったらかえって危ないんじゃないかと思ったら、刃先と手元の部分が丸まっていてそこは危なくない様にしているのだそうだ。切る部分はちゃんとした刃。
完成したカレーは家庭でよく見られる様な人参とジャガイモがごろごろと入っている物で、ゆうかはおうちカレーと言うがつむぎにとっては違う。おうちカレーはレーズンが入っているのだと言う。はて、レーズンが入ると言うとドライカレーだろうか。
お泊まり会なのでつむぎを幼稚園に置いて来てひとり帰って来た公平に八木が寂しくないか飲みに来るかと電話を入れるが、ひょっとして車を出す事態があったらとそれは断った。その機会に公平は嘗て多恵が家で作ってくれたカレーとはどんなものなのかと八木に聞いてみたらそぼろ肉とレーズンが入るのならキーマカレーかドライカレーなんじゃないかとアドバイスする。でもキーマカレーにレーズンは普通は入れないよね。
小鳥に相談してみたら今度作ってみましょうと。と言う事でおうちカレーの目処が立ったのでつむぎにも話してみると一旦喜ぶものの、母親を思い出してセンチメンタルになるつむぎ。
小鳥からどんな具材を入れてどんなカレー粉を使ったのか調べて欲しいと言われた公平は台所の中を探してみる。どんなカレー粉使ったのかなんてのは何か残ってないと分からないが、探してみたらなんと多恵の書いたレシピ集が出て来た。やたー、これで多恵の味が全部再現出来るよと思ったら、3ページだけ。でも幸いにもその中におうちカレーのレシピがあったのでコピーして小鳥へ送る。写メするだけでいいんじゃないかと思ったが、ガラケーだっけ?
恵では既に小鳥母の恵が送られてきたレシピを素人が作れる様に書き直しておいてくれていた。それにしても小鳥母って本当に犬塚親子と遭遇しないね。
具材の人参を切るところでつむぎが切りたいと言い出す。幼稚園でやったからね。でも公平は今日は子供用包丁が無いからダメと言うが、これを聞いた小鳥が衝撃を受けた。自分がトラウマで刃物を持てないのにとうとうつむぎがそれを越えてしまった。
公平が手伝う事で三回程トントンしてつむぎのお手伝いは終わり。今回も疲れ切ったみたい。
残りのみじん切りは任せろー(バリバリ)で具材の準備が終わったら、愈々それを炒めてスープやカレー粉を混ぜてほぼ出来上がり。途中、ピーマンもあったが、つむぎはカレーになったらピーマンが入っていても大丈夫なのだそうだ。
ガラムマサラを入れる前につむぎ用のを取り分ける。これで同じ材料で大人用と子供用が出来る多恵レシピ。
おうちカレー完成。
これ、ドライカレーなの?
私が知ってるドライカレーと違う。
おうちカレーを食べて公平もつむぎも多恵の事を思い出していたのだが、帰り道でまたも母の面影にセンチになるつむぎであった。