ラブライブ!サンシャイン!!・第8話
神田明神に居たのは同じスクールアイドルのSaint Snow。いや、同じと思ったのはこの時だけ。Saint Snowが歌い出したらそれに圧倒される千歌。その前座1番目のSaint Snowが終わって前座2番目のAqoursの番となる。
結果は?Aqoursは入賞しなかった。あの凄いと思ったSaint Snowも入賞しなかった。でも成績スコアを見てみたらそんなものではなかった。渡される時に躊躇いがちに渡されたので最下位も予想したが、スコアを見始めたので最悪を予想したらその通りに投票数ゼロ。
そこに通りがかったSaint Snowがとどめの一撃。諦めた方がいいんじゃないかとか、バカにしないでラブライブは遊びじゃないとか。そう見えたんだよ、Saint Snowからは。
帰りの電車の中で千歌が無理をして自分たちは精一杯やったんだと言うが、曜が悔しくないのと問いかける。その時に千歌は口を濁す。
沼津に帰って来たらみんなが出迎えに来ていた。失敗しなかった?と。そう問われたら失敗はしなかったよとしか答えられない。まさか一票も入らない最下位だとは言えない。でもダイヤが来たのをルビィが見つけて泣いて抱きついてそれでもう全部分かったと思う。
その夜、ダイヤが全部話してくれた。μ'sやARISEの登場で以前から人気のあったスクールアイドルは爆発的に増えて今や7,000グループ以上。その中から何もしないでトップグループに入るなんて所詮は無理な話で、Aqoursがゼロ票で最下位だったのも、ダイヤ達が歌えもしなかったのも仕方ないのだと。
そう、薄々分かっていたがダイヤ達もスクールアイドルをやったのだ。既に二年前に浦の星女学院統合の話が持ち上がって来ていてそれを何とかしようとダイヤはスクールアイドル部を果南と鞠莉とで結成したのだ。だが、Aqoursと同じ様に東京のステージに招かれた彼女らはそこで圧倒されて歌う事すら出来なかった。その惨憺たる結果でダイヤも果南ももうスクールアイドルをやろうとはしなくなったのだ。
皮肉な事にダイヤ達が始めようとした時に一番乗り気だったのはダイヤ。最初は乗り気じゃなかったのが鞠莉。やるって言うまでハグしちゃうと鞠莉に言ったのが果南。それが今は逆で鞠莉はAqoursにかけようとしている。ダイヤと果南は無理だと思っている。
消沈して戻ったAqoursの皆。でもやはり千歌は諦めきれなかった。海の方にトボトボと歩いて行く千歌を梨子が見咎めて後を追う。まさか入水?
海岸で千歌を呼ばわう梨子に確かに水の中に入った千歌が出て来た。海の中で何か見えるのかもと。でも何も見えなかった。それでも自分はスクールアイドル続けるよ。未だゼロだもの。ゼロ票。悔しくない筈ないじゃないか。
やっと本音が言えた千歌に、みんなが既に周りに来ていた。ゼロから始めるスクールアイドル。μ'sの時は学校のステージがゼロからの開始だったが、Aqoursは東京のステージがゼロからの開始。
そうと言えばそうなのかもしれない。だって未だ三年生組が入ってないんだから。ダイヤ達が参加する前にもう地歩を固めましたなんてAqoursじゃ面白くないじゃない。