不機嫌なモノノケ庵・第1話
道端でうっかりぬいぐるみかと思ってティッピー毛玉に触ってしまった芦屋花繪。そいつに取り憑かれて入学式の日に校門前で倒れて保健室に運び込まれ、気が付いたらもう放課後だった。
この毛玉、母には見えなくて明らかになにか物の怪らしい。しかも多分そのせいで体調が悪くなり入学式以来クラスに顔を出せないまま。少しづつ近づいてはいるんだけど。このままではクラスでぼっち生活のスタートとなってしまうと焦った芦屋は保健室で見かけた怪しげな妖怪祓いSTAFF募集の連絡先に電話してしまう。すると出た相手はそこの扉を開けろと言うので開けてみたらそこは茶室。
STAFFの募集に応募した訳ではなく、この毛玉を何とかして欲しいと芦屋が言うとその茶室の主の安倍晴齋はじゃあやってみるかと。やっぱりこう言う役割だから安倍姓なのか。待てよ、じゃあ芦屋ってこっちか
東京レイヴンズってもう2年半も前なのか・・・
なんだか無駄な事をやらされている気がした芦屋だったが、安倍に言わせれば自分を見てくれたお前にくっつきたかったのだそうだ。だから遊んでやって気が済んだら向こうの世界に返してやるのだと言う。
あんなに迷惑だった毛玉もいざ別れるとなると名残惜しい。
なんだか嫌なヤツかと思った安倍だけど、実はそうじゃなくて祓って貰ってありがとうご芦屋が言うと、じゃあお祓い代100万なと。しかも日本円じゃなくてあっちのお金で。それが出来ないのなら身体で払って貰おうかと芦屋は安倍の助手をやる事になった。
しかも体調が復活してクラスに出てみればその安倍がちゃっかりクラスメイトだし。
なんだか夏目友人帳みたいな感じがする作品だった。物の怪が見えちゃう主人公が物の怪に対応する力のある相手とペアになって話が進む。そう言う意味では百鬼夜行抄もその類か。但しこの作品は物の怪が見えちゃう主人公の立場がそれらの作品よりは弱いな。