ばくおん!!・第12話・最終回
「わたしこけた事ないよ」
と言う羽音の言葉に驚く恩紗や千雨。いや、バイク知らない素人だとその驚きの方が驚きだ。バイクってそんなに簡単にこけるの?そんな危険な乗り物だったのか!走っててこけたらただじゃ済まないだろうに。
と言うこの話は原作ではコミックス第6巻の第39話の「たちごけ!!」が元ネタ。但し、アニメでは元の話を凄く短くまとめている。多分後半の「もしものせかい!!」で終わらせる為に尺をそちらに譲った為だろう。
こけた事ないよと言った羽音だったが、ある朝バイクのカバーを外そうとふとん挟みを外す時に失敗してバイクを倒してしまった。これが「こける」らしい。これで愛車のタンクに傷がついてしまう。原作ではオイルが漏れる大惨事なんだけど。
慌ててニコイチの恩紗の所に持って行く。恩紗はこの程度なら自分達でも直せるからとタンクだけ外してタイヤの上に載せようとするた、中を入れたままだったから二人で持っても重くてうまくタイヤに載せられず転がしてしまった。これでタンクはでこぼこに。もう自分達でなんとか出来るレベルではない。
恩紗は父に何とかしてと頼むと、ちょうど教習車から廃車になった物のタンクが来てるからそれと換装しろと言う。羽音がもうそっちを見つけていたが、これがなんとあの「バイ太」のタンクだった。見てすぐに気が付く羽音。ここもカットされたのでいきなりな感じが若干するが、原作ではバイ太の話題はその前に出ていた。このバイ太が羽音から目を逸らす(向きを逸らすw)。
こんな姿を見られたくなかったと。そんな拗ねた感じのバイ太に言うなと言われた「走りたかったんだね」と囁いてあげる羽音。
ただ、この場面を恩紗がやばいもん見ちまったと。そりゃまあそうかもしれないが、バイクと語るのはパフォーマンスだと言う恩紗に父はかっこわるいなと言うのだ。
こうして見事にまたピンクのタンクを積んだ羽音の愛車。しかもそれはバイ太なんだよね。それなのに早速こけそうになったのをみんなで支える。
最終回の〆はコミックス第6巻の第44話「もしものせかい!!」。
スーパーカブの集団だと羽音が思ったのは全部違う車種。全然分からないよーと言う羽音だけどこっちは二輪が全部分からないw
スーパーカブの話からホンダ創業者のスーパーカブの逸話になって「女子高生が本田宗一郎のものまねをする日がこようとは」と感慨に耽る早川。でも羽音はそう言う話題はついぞ知らない。みんなバイクについて詳しいんだなーと。
本屋に行ってバイク雑誌を探していると青森に行く時に会ったあのジーザスな人が雑誌を買おうとしていた。しかし遠慮の無い羽音がジーザスさんから雑誌を奪い取った挙げ句に中身まで曝してお毛毛がとか大声で言うものだからジーザスさんが羽音をはたく。はたいた結果羽音の記憶がふっとんでしまった。
別れ際、ジーザスさんは羽音にバイクの無い世界はどう考えるかと言い残して行った。
翌朝、羽音が目を覚ますとヘルメットが無い。由女に聞くと洗っておいたと言うのだが、それは自転車のヘルメット。もっと丸くてと言ったら騎士の被りそうな兜を出して来た。
おかしいなと思いつつ、ヘルメットが無いからと徒歩で通学した羽音に恩紗が追いついた。おや?自転車ですね?鈴も自転車で登校。但し鈴のスズキへの愛は変わっておらずスズキスカイヤングに乗ってるのだ。古い時代の自転車と言う事で父親譲りと言う設定。因みに私が最後に自分の自転車として買って貰ったのはそれよりさらに前の世代の「フラッシャー時代」の自転車だった。当然鈴の父より年寄り世代なのでw もう記憶が曖昧だがナショナルのエレクトロボーイのシリーズのどれかだったんじゃないかな。スピードメーターが印象的で。http://www.nanamiya-aidma.jp/newZ.htm
千雨は競技用。父親はそっちの方の中野選手。って言っても、そっちの方の中野選手を知らないんだけど。そして驚きは来夢先輩がこの世界では居ないと言う事だった。驚きつつもすんなり受け入れてしまう柔軟性の高いと言うか暢気な羽音。
羽音は思う。この世界ならバイクの知識は誰よりも持っている。そりゃオートバイの概念が無い世界だから。そこで自転車に車のエンジンを積んだらどう?と言ってみるが、あんなでかい物を二輪車に積める訳が無い。そして道路は自転車と車で分離して安全な社会が出来たのに今更そんな中途半端な物が許される訳がない、自転車と言うのは優れた人間の乗り物なんだ、もっと賢くなれと一笑に付された。
第1話でバイク乗りはバカなんだと恩紗が言ったのと裏返しだ。みんな賢くなっちゃったんだ。と、寂しい思いの羽音はバイクに乗る仕草をして学校へ。
しかしまた次の朝、窓の外からバイクのエンジン音らしき物が聞こえる。しかしヘルメットは無い?いや、それは由女が本当に洗っていたのだ。バイク部+鈴のみんなとツーリングに出る羽音。
バイクの事を全く分からない私だったが、この作品は充分楽しめた。
原作が溜まったら二期をやって欲しいな。