ばくおん!!・第9話
丘乃上女子高等学校の入学試験当日、由女とその友人の中野千雨がやって来るとバイク部が部の宣伝をしていた。入試会場でこんな事するのはどうなんだ。羽音なんてぶおんぶおん言ってサブリミナル効果だとか言うし、逆に反感持たれるんじゃないのと思ったのだが、案の定千雨がテスト中にそのサブリミナル効果の影響で自分がレースでバイクに乗る様になった過去の回想をしちゃってあっと言う間にテスト時間が過ぎてしまう。
千雨は背が小さいせいで走るのが遅かったり、それ以外でも食べるのも遅かったりしていたのが、レースでバイクに乗ってみたら軽いのが幸いして無敵の勢いだった。但し、背が小さいので普通のバイクでは足が地面に届かず、信号待ちをしなくてはならない公道では乗れない。いいんだ、レースでだけ乗れればと。私も会社に入った頃に土浦桜インターの近くのレンタルサーキットにレースやるぞと連れて行かれて、最軽量クラス(当時)だった私が優勝してしまった経験がある。やっぱり体重差が効いた。
入試終了後にやはりバイク部の宣伝。来夢がウィリーで階段登りとかやって見せて恩紗がオフロード乗りはウィリーしないと死んじゃうんだよとか言って試験を受けた子達が食いついて来たが、サブリミナル効果で試験の邪魔された恨みのある千雨は自転車の方がダイエットに効くと言って注目を逸らしてしまった。
新入生が来て、羽音達が二年生になる。と言う事は来夢先輩は卒業じゃないかと気が付いて、羽音達は来夢先輩を気持ちよく送り出す算段を考えた。ケーキをプレゼントとか。でも何十年もバイク部に居る来夢が今年で卒業とか無いんじゃない?
校長の所には中野アキナから電話が入った。例の校長がバイク部だった頃の部員の一人で今度娘が丘乃上女子高等学校に入るからよろしくと言う電話。アキナにもう高校に入る娘が居ると聞いて衝撃の校長。そりゃね、文化祭のバイク部のレースで結婚出来そうとか言って親の年金を引き出したたづ子にとって嘗ての仲間にもう高校生になる娘が居ると知ってはね。
アキナに言わせればたづ子は当時から男を近寄らせない雰囲気で、それを来夢先輩が守ってくれていたと言う。ある時ドラえもんみたいなヘルメットを被った男から言い寄られた時も来夢に勝ったらと言う条件で勝負させる。その時にその男が排気管ギミックからコーヒーを取りだしてたづ子に渡すのだが、これが引き抜き式のプルタブで、年代を感じさせる。以前も最近流行のティラミスとか出て来たからなあw
普通に勝負したら来夢が勝つ。でも先日の賭けレースの時もそうだったが、たづ子が託した勝負では負けるんじゃないのか。そう思って見ていたらたづ子が飲み捨てた(煙草のポイ捨てを注意するのに缶をポイ捨てるとか)缶に来夢が乗り上げて転落。あれで無事だったのか?
そんな不死身の来夢先輩、今回も「留年」で卒業は無くなった。
留年って言うか、既に来夢は丘乃上女子高等学校バイク部の地縛霊なんじゃ。
丘乃上女子高等学校がB判定でしかも試験当日にバイク部のサブリミナル効果で邪魔された千雨だったが、無事合格したらしい。由女と一緒に自転車登校。途中で千雨が由女にバイクの解説をするのだが、どれもこれもシート高のデータ付き。まあ自分が興味あるスペックで比較するよね、スマホとかも。
入学式を終えて各部が本格的な勧誘合戦。バイク部は出遅れて折角作ったプラカードが見られない。バイクで青春、略してバイ・・・それは見られなくて正解だったんじゃ。
ここでアピール出来なくてもステージでと言った恩紗だったが、生徒会側はステージにバイクを持ち込むなどまかりならん、と言うのを念押しする為にそれを鈴に話す。鈴がバイク部員かどうかなんて考えてみなかったかもしれない。何しろあのレースで一緒に戦って優勝した子なんだから。
ところが鈴はこれを当日の直前に話す。この部分、あっさり表現してるけど、原作では鈴の「困らせてやろう」と言う意志が明確に描かれていた。だからその後の「無様ね」と笑う場面にも繋がる。
困った恩紗達はバイクのハンドルだけ握ってバイク部のミュージカルでアピールした。新入生達はなんだこれはと思いつつもまあ受けたみたいだ。その後のスピーチでの紹介の場面でなんと恩紗が上がってしまった。意外と舞台度胸無いな。そしていきなり羽音にふる。羽音は自分がバイク部に入ったのを思い出しながら話をしたが、それってネガティブな印象なんじゃないのかと言う方向に話が進む。でも最後の最後に自分がバイク部を続けているのは待ってくれている人達がいるから、そして今度は自分が待っていてあげる方になるよと、良い言葉で紹介を結んだ。
ただ、これで終わらなかったのだ。バイクは笑いものではないと千雨がステージに上がり、バイク乗りの姿を見せる。でもそれってやはり羽音達がやったのと素人目じゃ大差無いのでは。
なるほど、丘乃上女子高等学校がB判定になる子だw