廃止宣告された増毛・留萌間と、増毛の高津カリノさん色紙
今年になってJR北海道からとうとう廃止宣告された留萌本線の増毛・留萌間ですが、この路線は昭和40年頃から夏休みには何度も乗ってきた路線なので増毛までの鉄道が消滅するとなると個人的に非常に悲しいものがあって、9/5~9/6の一泊二日の強行軍で行って来ました。恐らくこれが最後の乗車になるかもしれないと思って。
深川11:08発4925Dの増毛行きは二両編成ですが後ろの一両はダイヤ上で留萌発深川行きのスジに充当する為の運搬の為の連結なので乗車は出来ません。
廃止が決まったとあって、これまでろくに乗客の居なかったこの路線も立ち客が出る程の大盛況でした。
ずっと週間予報を見張っていてこの週末なら曇りのち晴れ程度だから大丈夫と(前日の予報もそうだった)思ったのに留萌が近づいたら強い雨です。予報官出て来い!
留萌からは愈々廃止対象路線で、進行方向右側には嘗て留萌港へ延びていた貨物線の為の鉄橋の遺構が残っています。
(これは帰りに撮影)
増毛までの路線が廃止になったら今乗ってるこの線路も遺構になるんでしょうね。
瀬越から先は進行方向右側がずっと海を見る側になります。
深川・留萌間に比べて留萌・増毛間は明らかに気動車の速度が落ちてます。もうあまり保線していなから速度が出せないのかもしれません。キハ56とキハ27の急行ましけ号の時代はこの程度の速度でしたけど。
増毛の一つ手前の箸別乗降所です。
駅前の潰れた廃墟がこの地域の衰退を象徴している感じがします。
箸別を超えると愈々増毛湾の方に列車が出ます。ここからは湾を越えて増毛の街が見え、急行ましけで22時台に到着する時はほのかな夜景が見えて札幌からの長旅がとうとう終わると言う感覚、逆に急行ましけで札幌に帰る時は朝の6時台でこの湾ごしに増毛の街が遠ざかるのが見えて、箸別でとうとう見えなくなると言う寂しさを何度も何度も味わいました。
列車は増毛に到着しましたが、未だ雨が降ってます。
予報官出て(ry
この日は増毛に滞在しますので次の列車も狙いますよ。
15:41発の4932Dです。
この時間には晴れました。
もう一本後の列車(17:47発4934D)は雪崩が頻発してJR北海道が「これ以上保守に金をかけられない」と声を上げるきっかけを作った中歌付近で列車を撮りました。私が子供の頃はここに中歌海水浴場があって、旭川から臨時の海水浴列車が来た程でした。
これを撮ってこのあと高津カリノさんの色紙があると聞いた寿司のまつくらに夕食に行きます。
随分前からあったそうですが、私がそれを知ったのはこの一年の間です。今回是非行こうと「寿司も食べられないのに寿司屋に行く」事にしました。幸い、食べログで焼き肉定食もあるのを見たので。
その夜は焼き肉定食と高津カリノさんの色紙を堪能した寿司のまつくらでした。
翌朝、07:35発の4924D列車を撮りに行きます。と言うのも、当然ですが前日午後とは順光になる方向が反対になるからです。
そして昨晩の撮影の時に、列車の到着を待っていたら、北海道の夜はもうこの時期ともなると滅茶苦茶寒くて駅舎の中で待とうとしたら、そこに記念ノートがあるのを見つけ、昨晩はうまるちゃんを描いたものの、思う様にうまく描けず、翌朝の撮影の後にリベンジだ!と思っていたノートがあるのです。
前の晩に高津カリノさんの色紙を見たので、今度はWORKING!の種島ぽぷらにしました。
左に見えているのが前の晩に描いたうまるちゃん。どれだけ急いで描いたか分かります。
上りは07:35発の後が12:54発と言う閑散ダイヤで、もうその列車に乗らないと日曜日中に東京の自宅に帰れません。後ろ髪を引かれつつ乗車し、箸別の手前で増毛の街にお別れを告げます。この景色が見られるのもこれが最後かと思いつつ。