Charlotte・第8話
歩未を喪ったものの、友利に救われてそして生徒会のみんなから気を使って貰っている乙坂。果ては友利がZHIENDのチケットがあと一枚あるから誰か行かないかと言うサインを出して来た。柚咲は趣味じゃないし、高城もあまりロックは知らない。しかもロックじゃなくてポストロックだと言う。なんだそれは全然知らんぞ。もっとも建築界でモダン建築とポストモダン建築が全然違うので、そう言う違いなんだと言われれば納得しそうw
消去法的に決まる事に抵抗感があった乙坂ではあったが、以前友利からZHIENDの入ったプレヤーを貰って気に入っていたみたいだから、それはそれで普通の流れだろう。
その学校帰り、乙坂は目の見えていなさそうな女性とすれ違う。その時に聞いた声であのZHIENDを聞いた時の風景が浮かんで思わず声をかけたところ「お前はモダン焼きを食わせてくれる所を知っているか」と詰め寄られて、ソバの入っているお好み焼きなのかと答えた結果、自分が連れて行く羽目になった。しかし私はお好み焼きもモダン焼きも広島焼きも全部知らんな。違うのか?ロックとポストロック並に?
ところがお好み焼き屋の兄さんRyuyaがZHIENDに詳しかったせいでその人がZHIENDのSara Shaneだと判明。Saraは面倒を見てくれたりした乙坂が気に入ってその後も乙坂の頼みを聞いてくれる事になった。乙坂はZHIENDのSaraを友利に引きあわせたかったのだが、電話した先の友利の反応は薄い。音楽は好きだがそれをやっている人間にはあまり興味がないのだそうだ。そうかなあ、多くの場合芸術が好きだとその芸術を生み出す人に興味が沸くものだが。
だが乙坂の本命は友利本人じゃなかった。ちょっと遠くだけど付き合ってくれるかと言ってSaraを連れ出したのは、あの小田急線の急行に乗ってさらにバスに乗る、そう、友利の兄の居る病院だ。
病室に入ってみるとまたも鎮静剤が切れて「作曲」をしている友利兄。しかし鎮静剤が切れていると言う事は薬のコントロール下ではないと言う事。その友利兄にSaraは歌って聞かせる。
これで友利兄が何かに目覚める展開はちょっと安易かなと思って期待していなかったが、でもSaraの歌に正気を少しながらも取り戻す。二人が病院を離れた後に駆けつけた友利の事も一応認識出来る程に。
友利から乙坂への感謝の電話。最初あれだけ冷淡だったのは期待してそれが叶わなかった時の失望を避けたかったのかもしれないな。でも今度は心から乙坂に感謝をしていた。そしてそもそも乙坂は以前なら他人を利用する様な考えしかなかったのを変えて貰った友利に、変わった自分が何かをしてやりたかったのだ。これを全部理解しちゃうSara。すげーなw