異能バトルは日常系のなかで・第2話
一般人には無い異能を持った以上はそれに相応しい二つ名を付けなくてはならない。寿来の二つ名講座を聞いて文芸部のみんなが自分の二つ名を考える事になった。千冬がその話に乗ってしまった為に。しかし灯代はこの薄ら寒いイベントには乗り気薄。
それに対してまずは鳩子。「赤い鳩子」。まあ赤い彗星とかあるから色+名詞と言う二つ名は割合定番ではあるが、色+自分の本名じゃ別名にはならないよなあ。ノリツッコミの鳩子じゃ、それって単にキャラ属性を言ってるだけで、しかも鳩子にそれが出来るのか。一応やってたけど。
彩弓は漢字と読みを微妙にずらす方向で来た。しかし次々と登場する候補を見て寿来が彩弓って可愛い系が好きなんですねと言ったら、それは地雷だった。
千冬も漢字と読みをずらす系・・・って、ずらすとかそう言うのと違う。酢豚=パイナップルとか連想系。
コレジャナイ感が漂っていても、千冬に「ダメ?」と言われると断れない寿来。
そして最後に乗り気じゃなかった灯代なのだが「宵闇に嗤う二律背反の魔女=エンドレスパラドックス」とか、達人に域に達している。
そこに生徒会長の美玲がやって来る。相変わらず文芸部が騒がしいと周りの部活からクレームが来ていると言うが、わざわざやって来たのはもっと別の意味があった。寿来が美玲に出したラブレターにYesの返事をしに来たのだ。
どう考えても寿来がいきなり美玲にラブレターを出すとは思えないのだが、美玲の本気度に文芸部のみんなも結構真に受けて反応している。みんなそんなに寿来に気持ちを寄せているのか。
美玲が寿来からラブレターを貰ったとしている根拠は寿来が美玲に出した手紙の内容だった。まあ確かに途中の「汝が力、我が心を撃ち抜きたり」なんてフレーズは一目惚れしたと言う意味に捉えられなくもない。しかもラバーとかあったらそりゃ恋人とか思うのもありだろう。ただ、手紙全体を見渡した時にこれがラブレターかと言われると十人が十人とも違うと言うだろうが、美玲はラブレターに取っちゃった。
灯代がこんな歩く黒歴史で良いのかとか、千冬が寿来を取っちゃやだーとか言うが、美玲は全然怯まないぞ。
美玲は寿来の授業が終わるのを教室の外で待っていた。部活に行くのか?と聞いて、部室まで一緒に行ってから自分は生徒会の方へ行くという。少しでも一緒に居たいからと。そしてメアド交換したいと言って示した美玲のメアドがまた痛い。 lover@ そしてトドメは「浮気したらダメだぞ」とか。うわー、これは普通に重い女だ。
文芸部では灯代を筆頭に全員が寿来と美玲の関係に不愉快です。まあ、独り身だと単にカップルを見ただけで不愉快ってのがあるのかもしれないが、この反応はそれだけじゃないよね。
どっちにしろ、美玲をこのままにしておく訳には行かない。文芸部のみんなでちゃんと目を覚まさせようと灯代は言うが、寿来はこれは自分でちゃんとけりをつけて来ると言った。そして美玲に対して真面目に本当の事を話す。それを聞いて自分の勝手な勘違いで舞い上がって告白したのに気が付いた美玲はもう分かったよと寿来に言うのだが、その目には涙が。なんだよ、この作品中でまずは一番可愛いキャラを奪っちゃったじゃないか。
そもそも寿来があんな手紙を出したから美玲が勘違いした訳だが、何故手紙を出したのかと言うと、突然この異能を獲得した中で、文芸部の全員は同じ部活だから気持ちのささえがあったけど、生徒会長はたった一人で突然その境遇に放り込まれた。これは確かに第1話でも不安だったと言っていた事で、だからこそその異能に名称を付与して、一体感を持たせたかったのだと。しかも勘違いさせるかもしれない「ラバー」を使ったのは読みの文字数までを一緒にさせたかったのだそうだ。えー、そこまで一致していたのか。
ダークアンドダーク
クローズドクロック
オーバーエレメント
ルートオブオリジン
ワールドクリエイト
グレイトフルラバー
あ、本当だ。
その夜、メアド交換した美玲から寿来にメールが届く。勘違いはあったが、これからもよろしくと。
そのメアドは以前の恥ずかしいメアドからは変更されていたが、やっぱりラバーはloverだった。
なんだよ、単なるバカアニメじゃないのか、これ(褒め言葉。