まじもじるるも・第11話
FHKが部に昇格出来ない危機。先日行われた文化祭でFHKも出展したもののほとんど人が来なかった。これではいけない、知名度を上げないと行けないと。まあ知名度が上がっても見に来る人が居たかどうかは別なんだが。知名度を上げるにはどうしたらいいのか、そこに棚子がチラシを持ち込む。バンドやりましょうと。
ここから今回の話は色々疑問符が付く。バンドってFHKの本来の活動とは全然違うので、万が一そこで知名度が上がったとしてFHKの部活動としては全く評価されないんじゃないのか。さらに話は迷走する。このFHKの連中がバンドやってもなあと思ったら、バンドのメンバーは集めるのだと言う。えー、それ、全然FHK関係ないじゃん。
しかし話は動き出してしまった。棚子がバンドメンバーを集めに動き出すが、棚子一人にやらせて集まらない場合に棚子が困るから俺たちもやろうぜと部長や耕太達もメンバー集めに奔走する。ポスター貼ったり、チラシを配ったり。でも誰も見向きもしない。まあ見てもFHKの為のバンドに参加する人なんて居るのか。
耕太はうまいアプローチをした様に見えた。軽音部に行ってこれに出てみないかとチラシを見せる。軽音部の部員は乗り気だったが、それ、軽音部が出場する事になってFHKはもう全く無関係じゃないかと思った所に、耕太の妄想コスチュームを見せられたから変態と追い出される。
結局部長や耕太のバンドメンバー集めは不首尾に終わる。しかし棚子の方は実は順調だった。真綾がギター、ギターと間違えてベースを始めた澄子、そして力があって的確なインパクトが出来る強子、キーボードは棚子自身、そしてボーカルは棚子がメンバーを集めている時に聴いた歌の声が綺麗だったるるも。
るるもが?と驚いた耕太達。そもそもるるもはボーカルとは何だと聞き返すのだから。取り敢えず歌ってみてよと言われて魔界の歌をさわりだけ歌ってみせるが、その声にみんな聞き惚れる。三森さんの声、綺麗だよね。るるものOPは今期のOPの中では凄く良い。これでFHKガールズバンド結成。いやFHKは棚子だけじゃん。
バンドをやるにしても服はどうしようかと言う所に雅子がやって来る。そうか、風紀委員三人組の中で雅子がバンドに入ってないなと思ったが、ここで参加か。るるもが雅子の衣装作りに太鼓判を押して、雅子が作る事になる。ただ、本格的なのは5人分も大変だろうなと思ったが、るるもの魔法使い衣装で統一する事になったのでマントを作成。
こうして臨んだ第一次審査。審査員の男はFHKの姿を見てなんだコスプレバンドか今回は不作だななどとたかをくくっていたが、るるもが歌い始めて驚いた。天使の声!w この審査員、すっかりるるもの声に惚れ込んで二次審査も勿論合格。FHKガールズバンドはこの勢いで第三次審査も頑張りましょう!と意気込む。るるもは耕太が嬉しそうにしているのが何故なのかと聞いてみたら、耕太はるるもが他の事ではほぼ評価されないのに、この歌についてはみんなが評価してくれる。それが嬉しいんだと言う。
いよいよ第三次審査。ここで優勝しちゃったら大変な事になる。だって、このバンドはFHKのバンドだから何がなんだかよく分からない団体が優勝してしまう事になってしまう。どうなるかと思ったら、第三次審査の大きなステージを見てるるもが恐怖した事で流れが変わった。気絶までしたるるもが頑張って大丈夫だと出ようとしたが、それは無理だった。ひょっとして耕太が魔法のチケットを使ってるるもを落ち着かせるのかとも思ったが、それだと優勝しちゃうんだよね。
どうなるかと思ったら、るるもの代わりに耕太がボーカルで出場。会場はガールズバンドじゃなかったのかよと訝しがる声があがる中、歌い始めた耕太の声が「ぼえーーー」
これでFHKガールズバンドは優勝を逃した訳だが、真綾達は楽しかったねと思い出を作れた様で、バンドに参加した子達は気持ちよく終えられた様だ。
ひとり耕太が俺って音痴だったんだと落ち込む以外は。