ハナヤマタ・第9話
失敗し、小学校の運動会の時のトラウマが蘇るなる。茫然と座り込むが、今のなるは過去のなると違ってその場にハナもヤヤも多美もいる。失敗しても引っ張り上げて最後までよさこいしようと言ってくれる人がいる。
こうして最後までやったなるではあるが、やっぱり失敗したダメージはある。でもそれ以上の事が起きてそれどころではなくなった。ハナが倒れたのだ。後からの描写でどうも熱を出して倒れたみたいで、ヤヤには一番はりきっていたのに当日熱出してふらついたらしい。それがあのなるとの衝突に至った原因かもしれない。
ハナが倒れた為にあの場はなるは自分の失敗どころではなくてずっと泣き通しだったと言うが、改めてハナが登校してからなるは自分が人前でうまく行かないのを明かして謝る。でもそんなの付き合いの長いヤヤも多美もとっくの昔に折り込み済み。だから大丈夫だよと言う二人の言葉でまずはなるは今回の件は乗り越えられた様だ。
と言う事で、鎌倉よさこい祭り目がけて体勢を立て直したよさこい部の筈だったが、ここでいきなり危機が。
廃部!
来たよ、来ましたよ、定番の廃部危機。しかしちゃんと人数も揃ったし顧問も見つけたのに何故廃部なのかと聞いてみたら、本来は臨時講師であるサリーちゃん先生は部活の顧問にはなれないのを頼み込まれた校長が一ヶ月の猶予で臨時講師でもOKを出したのだそうだ。えー、そんなの最初から言わなくちゃダメじゃないサリーちゃん先生と思ったが、丁度その時に百貨店イベントに向けて頑張り始めたから言い出しそびれたのだそうだ。
廃部にならない様にするには正規の顧問を見つけないといけない。一体誰がいるだろうか。しかしよさこい部の4人の意見は一致してサリーちゃん先生以外考えられないと。そりゃまあ見てる方も、サリーちゃん先生以外まともに先生が登場していないのでサリーちゃん先生以外考えられませんわな。
だから校長にサリーちゃん先生を正規の顧問にして欲しいと談判に行くが、結局は受け容れられなかった。それを見てどうしてあんな人をそこまで頼るのか、どうせ裏切られるに決まっていると言う真智。
そのうちにサリーちゃん先生が臨時講師をやめてしまうと言う噂まで入って来た。ハナとなるは衝撃を受けて目に入ったサリーちゃん先生に飛びつく程。しかし真智はこれを聞いてほらやっぱりあの人はそうやって裏切るんだからと。何故実の姉をそこまで言うのかとハナは問うがここでは真智は家庭の事情だと言うだけ。
そこで多美が二人の間を取り持とうと色々画策する。重箱入りのお弁当まで用意して。でも真智はこんなのそこの陰に隠れて食べたそうにしている二人にやりなさいよと席を蹴る。
次に多美はなる・ハナ・ヤヤと一緒によさこいの練習をしているサリーちゃん先生を見せて、この先生以外顧問はありえないと言うが、そんな説得も聞く耳を持たない真智。
実はその昔常盤家では沙里は何でもよく出来た姉で、勉強もスポーツも一番だった。そして頑張る姿に憧れて自分もそうなりたいと真智は思っていた。そんな真智を沙里は勉強も教えてくれて慕っていたのだ。ところがある日、自分の望みを受け容れてくれないこんな家なんか要らないと家を出て行ってしまった。その時に小さかった真智は自分も要らないと沙里に言われたと感じて、それまでの慕っていたのを完全に裏切られたと思ったのだ。まあ小さい子だったら仕方ないかもしれない。サリーちゃん先生によると、医院を開業していた両親が沙里が医者になる以外の進路を認めなかったせいらしい。
ところで家を出てどうしたの?
もうその時には成人していたのかな。
でも収入は?
実は沙里は真智に勉強を教えているうちに教師になりたいと思う様になっていた。そして今回この学校の臨時講師枠に応募したのも真智が居るからだと多美から教えられる。さらには実は正規教師になる試験も受けていた。
それを聞かされて校長室の方へ走って行った真智は校長室から出て来た沙里を認める。校長室から出てきたサリーちゃん先生はV字で合格したのを示した。よかったね、お姉ちゃんと、漸く再び姉として呼べる様になった真智。ついでによさこい部に入らない?と誘う多美。いきなり来たな、勧誘がw
それにしても、真智の回想場面の沙里と今のサリーちゃん先生が随分違う様に見えるんですがw