彼女がフラグをおられたら・第9話
前回の鉄道襲撃事件で徒歩で首都へ向かう事になった颯太・菜波・白亜。街に到着して一息ついてあとどれ位歩くんだとか言っていたが、第13公女と第14公女が揃っているんだからどこかの役所なり公安になり行けば良いのに。
もっともあんな事件が起きたのだから放って置かれる訳でもなく菜波曰くすぐに迎えが来るじゃろうと。しかしその迎えは七徳院からだと言って颯太を驚かせる。ブレードフィールド公国の統治組織みたいな事を言っていた。枢密院みたいな印象で。それにしても名称が日本的で(ひょっとしたら現地語でそれっぽい表現をしてるのだろうか)おまけに誰が見ても怪しい風体とかどうなんだ。
それにしても、白亜がポップコーンも知らない箱入り娘なのに対して、菜波は普通に日本で生活出来ていた。と言うか、話し方以外を見たら颯太の周りの誰よりも普通の日本人として生活出来ていた。
宮殿に到着すると、心配していた菊乃達が颯太に駆け寄って来る。そしてそのまま白亜まで巻き添えにして颯太好き好き会の結成。そんな所へ王太子のエリア・ブレードフィールドがやって来て菜波や白亜達の無事を祝し颯太をねぎらう。え?菜波達の兄?随分とまた歳が離れた。そりゃ子供が多いと嫡子と末弟の間は歳が離れるけどさ。
このエリア王太子、菜波が懐いていたが裏で七徳院と共謀していて、七徳院No.0に今回の事件を任せていた。No.0が王太子の反対派を煽って白亜と菜波を襲わせたみたいだが、これを逆手にとって襲撃犯とその背後の連中を粛正したらしい。ちょっと間違ったら白亜と菜波が危なかったのに割合平然と聞いて、ちょっとだけ文句をつけている。
大きな宮殿で各々に部屋があてがわれたのにみんなで颯太の部屋に集まって寛いでいると、テレビが臨時ニュースを流す。王太子の会見なのに随分と唐突に。エリア王太子によると、既に公王は崩御しているとの事。この事は菜波が父はもうそう長くないと言っていたので白亜がそれに間に合わなかったのが残念だと言う事だが、いや、だったら白亜は到着したらすぐに父公の所に行ったらどうだったんだ。服喪の後に王太子が即位するらしいが、今回この発表が一週間遅れたのは第13王女と第14王女に魔手が伸びていて、それを片付けてからとなった為だと言う。
では何故第13王女と第14王女が狙われたのか。それは二人は崩御した公王の娘ではなく、実はエリア王太子の娘だからだと言う。えーーーーー。
どうりで父娘ほどに年が離れている訳ではあるが、それにしてもどうなんだろう。先の公王の公女と言う事になっていたという事は、母后やその周辺が知らない訳ではなく、もし母后の娘だとしたら義母との不義密通と言うのを公言した事になるんじゃないのか。記者達は何故そこを突っ込まない。て言うか、突っ込めよ。でも実子にしてはNo.0との会話では白亜と菜波が危なかった件に随分と冷淡だった。
三日間の服喪が明けて、今度はエリア王太子の即位の祝賀の日。街中は祭の状態で、颯太と恵はエキストラと勘違いされて新郎新婦のパレードに担ぎ出されてしまう。いや、東洋人がエキストラやる予定だったのか?気づくだろ、違うってw
祭に必要以上にはしゃいで見える白亜に実は無理してるんだろうと言う颯太。自分の気持ちを汲んでくれた颯太に白亜は今後も悩みを聞いてくれと迫るが、これって、重い女フラグだったのか。
夜に宮殿の庭を歩いていると颯太はフラグの気配を感じてある石碑を発見する。
はて、これは何文字だったっけ。
ヒエログリフでない、もうひとつのヒエラティック(神官文字)に似てるな。
そこに現れたNo.0。石碑に書かれた「ブレードフィールド公国の伝承」が颯太の最近の人生に酷似しているのを知って颯太は驚く。そしてその物語通りなら王旗となった少年は二人の王女の為に死ぬんじゃないのか、それは自分じゃないかと。この世界に絶望を抱く颯太を後にしてNo.0は消えるが、ここに至っても颯太は一人でフラグの事を苦しんでるね。菜波、あまり役に立ってない。