龍ヶ嬢七々々の埋蔵金・第5話
あんな事件はあったものの、重護達は相変わらず唯我の冒険部にそのまま留まる。魔法使いの杖を売った金があるので多分それを使っての唯我のおごりの焼き肉。天災もよく食べる。重護はうっかりダルクが天災にあーんさせて使った箸を舐めるのかどうかに注目してしまった為にその隙に肉をみんな食べられてしまった。て言うか、もっと肉を持って来させれば良いのに。その場で唯我は次の七々々コレクションのあたりがついたとの話。でももったいつけてそれ以上は言わなかったね。ただ、そのありかとなっていそうな場所が温泉なので、温泉合宿しよう、費用は持つと言う。
ところでダルクが箸を舐めるのかどうかとかドギマギしている重護だが、そんな事言ったらお前の隣の部屋に天災とダルクが同棲している事実はどう理解しているのか。
七々々は地縛霊だからこの焼き肉パーティーには出られない。だから冒険部なども様子を話してやるだけだし、温泉合宿についてもまた帰って来たら話してねと言う事になる。でも合宿と言っても泊まりじゃないよね。あの部屋の賃貸条件として毎晩0時には部屋に居ないといけなかったでしょ?
重護に雪姫からの連絡が入る。それを受けておめかししてお出かけした重護の前にあやしい格好の雪姫さん登場。どこを見てるんですか?見てもいいですよ。何なら触ってみますか?などと、今迄見せていた雪姫からはあまり似合わない台詞だなと思ったら、触っても良いと言われて真顔に戻った重護がトド松の変装と見破る。
見破るって言うか、すぐ隣に本物の雪姫が怖い顔で立っていたからか。
この後の雪姫の話のくだりは雪姫の意図や状況がイマイチ分からなかった。重護をわざわざ呼び出したのは何の意図だったのだろう。仕送りを手渡しする為じゃないよね。そんなもの銀行口座に振り込めば良いだけだし。そして前回までの推定は外れたが、重護と雪姫は既知の仲と言う事。お久しぶりですとか言っていた。雪姫は重護に「祭」に戻れと言う事を言いたかったのか、最低でも「祭」として七々々コレクションを探そうと言いたかったのか。しかしそれ以上に、重護が自分の事をどう思っているのかと聞いて重護の答えがお気に召さなかったのがわざわざ会った理由になりそうだ。例のキラキラ嘘発見器の偽物の件で重護を庇ったと言う話と言い。
ともかく、雪姫のピンハネによって直近の重護には経済的な問題が生じる。そして部屋に帰って来てみれば真幌肆季から光熱費の請求を受け、払えない状態に。払えないと出て行って貰うと。電気代15,000円超って、あの七々々のゲーム三昧だけでそんなに行くものなのか?電気器具が少ないから契約アンペアは低いよね。そしてゲーム機とそれが接続されているTV以外には電気を喰いそうな物無いのに。ちなみに私の所では昨年は夏コミの原稿を描く為にエアコン入れっぱなしで部屋に籠もっていた時期の1ヶ月電気代が8,000円を超えたのが最大値だった。
あの部屋に居る為、つまりは七々々と一緒に居る為には短期でお金を稼がないといけない。と言う事で闇のバイトを紹介してくれるギルドへ行ってみた。肆季による幸せ荘のバイトもあるのだが、あれって闇のバイトにしなくちゃならない様なものなのか。それとも報酬が応相談なブラックな物なのか。
短時間で稼げる急募のバイトがあったので、その運び屋をする事にした重護であったが、運び先がいかにも怪しい街。たまたま出会ったトド松からこの街の事情は聞くのだが、それにしても重護なのに何故そこまで怯えるのか。腕に覚えのない優男ならまだしも、それなりに格闘が出来る重護なのだから、あれは必要以上に怯えている様に見えた。しかもずっと。
辿り着いた先で若頭みたいな男と、その男が通してくれた先の部屋のちっちゃい女の子と、妙なとりあわせ先の取引先だが、肝心のボスは今は不在。ボスを待つ間に部屋の中のコレクションを見てみるが、そこで目にとまったのが1本の矢。
そこにボス到来。姐御だった。このボスにも重護がやたらとびびる。びびり方が自分を一介の青少年に見せる為の芝居なら大したものだが。ボスからこの鞄の中を見たか?と問われて見たくせに否定する重護に対して、そのボスは先ほどの矢を取り出し、この矢は七々々コレクションの一つで、嘘をついた者の心臓を貫くと凄む。驚く重護に対して、その驚き方は鞄の中を見なかったと言うのが嘘で、しかも七々々コレクションと言う物の存在をお知っているなと値踏みするボスだが、でもあれだけ凄まれたら本当の小心者なら七々々コレクションを知らなくても、鞄の中を見ていなくてもびびるよね。
そこに騒擾が発生し、ボスは応戦へ、鉄は重護を案内して裏口へ。このドタバタで重護はバイト代を貰い損ねてしまった。納金期限が迫り、重護はごめん、七々々ちゃんと言うが、そのごめんは「ごめん、自分は居られなくなった」じゃなくて、「ごめん、君を犠牲にして金稼がせて貰う」の方なんだろうな。
ところであのボスの所にあった矢だが、雰囲気的には七々々コレクション。
でも既に「嘘をついているかどうか」が分かるキラキラ嘘発見器と言うのが七々々コレクションには存在するので、嘘がらみの七々々コレクションではないだろう。