彼女がフラグをおられたら・第8話
夏休みに入った。颯太は菊乃の膝枕で安眠を貪っている。
「だだあまだぁ~!」
甘い、甘すぎる!
何しろ縁側に出て、扇風機回してるのに、エアコンが動いてるんだよ。どんだけエアコンの無駄遣いしてるんだ。
夏休みでみんな帰省したのだそうだ。だからここ(学園に近い場所?)に残っているのは颯太・菊乃・凜だけ。確かにこの三人は幼馴染みだった。後から分かるが、菜波は帰国、茜は別荘(?)。ここに瑠璃が飛んで来た。そして颯太を掴むなり、舌を噛み切らない様にと飛んで行ってしまう。
行った先は茜の別荘。茜が颯太に会いたいなと言った為に瑠璃がここに颯太を連れて来た。それにしても相当高々度を高速で飛んだらしく颯太から氷が剥げ落ちる。
巨大な別荘を見て、やっぱり茜ってお金持ちのお嬢様だったんだなと思う颯太に、そんな距離を置かないで下さい、常にあなたの身近に這い寄る混沌だとか言って身もだえるものだから、颯太がフォロー。いや、それ、またも歯の浮く様な台詞で盛大にフラグを立てるんだから。
目の前で颯太が掠われて慌てた菊乃がみんなに連絡したものだから、帰国した菜波以外が全員茜の別荘に集結する。茜はウェルカムで、夕食も全員で一緒に。くるみ子は贅沢をした事が無いからどう食べたら良いのかと颯太に聞くが、颯太もテーブルマナーには自信がないから茜の真似をしたら良いよと言ってしまったので、くるみ子のみならず他の全員も茜の一挙手一投足までも真似してしまい、颯太の目の前には大量のローストビーフが積まれる事に。ローストビーフってそこまで食べる程の美味しさ無いよね。安いのしか食べてないせいかもしれないが。
次は風呂。颯太が入っていると、誰かが入って来る。とうとう恵が、と思ったら凜でした。凜はここは女湯だぞ!と叫ぶが、そもそも別荘に男湯と女湯の区別があると言うのはどうなのか。そこに追加で茜達がぞろぞろと入って来たので、凜は慌てて颯太を隠す。しかしネタを明かせば茜が時間を区切って男女使い分けにしましょうとしたのを颯太と凜に伝えてなかっただけだと。やっぱり別荘で男湯と女湯の区別はおかしいよね。
夜も更けてきた頃に菜波から茜へのコーリング。相手の映像も見えるから、茜の別荘で菜波以外が颯太と一緒によろしく遊んでいるのを見せつけられて激しく悔しがる菜波。これのせいで、菜波はみんなをブレードフィールド公国に招待したらしい。
空港に到着したらさっそく公室専用列車に乗って移動。鞄の中にはオーバーホール中の瑠璃に代わってねんどろ瑠璃が入っていた。いいのか、ねんどろいどの名前使って。
途中駅で第14公女の白亜・バーサーカー・ブレードフィールドが乗り込んで来る。ミドルネームがバーサーカーとか不吉だなあ。それにしてもこの期に及んでまたキャラが増えるのか。白亜も菜波の母とは違うものの、日本人の母を持つので日本語が流暢。って設定で良いよね。
この菜波と白亜が揃ったところで、瑠璃そっくりの暗殺者がやって来る。侍女達がどこに隠し持っていたのか分からない武器で応戦するものの、敵わない。颯太は菜波と白亜を連れて最後尾の車輌へ。そこで連結器を切り離し、非常ブレーキをかけたから最後尾の車輌だけが取り残される。偽瑠璃はそちらに飛び乗ろうとしたものの、何者かによって破壊。
そんな訳で一応難を逃れた颯太と菜波と白亜。
颯太は最後尾の車輌に移って連結器を外しブレーキをかけるのが逃亡成功フラグだと言うが、連結器の開放があんなに簡単に出来る仕組みが謎だ。