龍ヶ嬢七々々の埋蔵金・第6話
冒険部の合宿として温泉にやって来た。どこの温泉だろう?関東近辺かな?などと思ったら、岐阜県下呂温泉だそうで、なぜそこが選ばれたのかと。
(徒然登場の場面で例の地上1,000mの塔が見えたので、設定上は近いらしい)
(この作品も岐阜アニメの仲間入りかw)
いつもの冒険部の二人に徒然影虎が合流。あと、重護と天災とダルクももう冒険部なんだったっけ。どうも仲居さんと唯我が昵懇みたいなので、唯我がこの温泉を選んだのはそう言う理由なんだろう。制作スタッフが下呂温泉を選んだ理由は分からないけど。
部屋割りは男子3人に女子3人。って、女子にカウントされたダルクはまずいですよとか言うのだが、だから前回も書いた様にとっくの昔に重護の隣の部屋で天災と同棲してるじゃないか、何を今更。その今更が夕食の時に天災にあーんさせた箸で再登場。露骨に徒然に見破られて焦っている。
この温泉宿には雪姫も来ていた。しかし連れがあのトド松じゃない。どこのどんなキャラなのか設定が分からないが、あとで出てくる会話内容から「雪姫のお友達」(静香)と言う、堅気なキャラの様に見えた。ちょっと棒だったしw(でも素人にしては上手い)
しかし、雪姫が「たまたま」重護達と同じ温泉の同じ温泉宿に居るなんて事は到底考えられない。その点は天災なら普通に思っただろう。しかも重護は男子部屋にアサインされながら、俺は鼾が酷いそうなので寝る時は別の部屋にして欲しいなどと言ったのは絶対裏がある筈。
さて唯我がこの温泉地を選んだのは仲居さんと昵懇と言う理由だけではなく、ここにあるさる洋館に七々々コレクションがあると言う情報を掴んだからだった。洋館の見取り図と洋館の鍵まで用意してある。どこでどうやってそれを入手したのかは分からないが、見取り図を見て天災はある部屋が怪しいとすぐさま指摘する。1階と2階で柱の位置が合わないからだと。確かに隠し部屋とかそう言うのを発見する基本は1階と2階で辻褄が合わないとか、見た目と見取り図で面積が合わないとか、窓の位置が合わないとかだが、気づくの早いな。なのに唯我の反応がおかしい。普通に七々々コレクションが欲しいのなら「やはり君は凄いな天災君」と言う感嘆する方向の反応を期待するのに、ちょっと狼狽した様な反応だった。
これは翌日のフロントに10時集合と言うのを出し抜いて先に洋館に向かったと言うのですぐに顕れる。とは言え、重護は重護で夜中に起き出して(これは視聴者にしか分からない描写)翌朝眠そうにしていたので、何かやったなとは分かる。
出し抜かれたと言う事で、洋館に駆けつけてみれば、茨と徒然がびっしょりとなって疲れ果てた様な様子でくずおれていた。先にあの部屋に入ってみたものの、例によって部屋に仕掛けられていたからくりに撃退されていたのだ。もうあのからくりは仕組みはどうなっているんだとか気にしちゃいけない。今回はとにかくお湯がはられた空間に飛び石の様な柱が立っていて、飛び乗った柱は間欠泉を吹いたり、沈んだりする品物。しかも宝箱に近づくと下のお湯がどんどん熱くなる。柱の動きの実験台にダルクが飛び移されるが、間欠泉で吹き上げられる。でも仕組みはその程度かと、天災は今回は出番が無いなと洞ヶ峠。
それよりも、天災は重護が慣れた感じで柱を飛び移っている方に注目した。つまりは重護はこれを初めて見た訳じゃないって事だ。
そう苦労はせずに宝箱に到着。開けてみたら猫のぬいぐるみだった。目的の物も手に入ったし、それじゃもう帰ろうかと言う唯我に濡れて恨めしそうな顔の天災。じゃあ折角だからひとっ風呂入ってからと。唯我は一応警戒して猫のぬいぐるみを浴場の脱衣所にまで持って行って服と一緒にロッカーに入れた訳だが、これが温泉に入っているうちに盗まれる。ここから犯人は誰だ?と言う漸く天災の出番とはなるが、そもそもいくら鍵がかかるからと言って、脱衣所のロッカーに入れたの唯我は不用意だよね。本気で盗むのならこじ開けるだろう。ここは自分だけは風呂に入らないと言う選択肢を選ぶのが正解なんだが。
ここで天災の推理。一応他に客は居ないと言う前提で、唯我と重護と徒然は一緒に風呂に入ったから彼らの中に犯人は居ない。同じく天災と茨は一緒だった。まあダルクは盗まないだろう。キャラとして怪しいのは雪姫だが、堅気っぽい友達がそんな筈は無いと主張するので多分雪姫は直接手を下していない。男子更衣室だし。と言う事で、犯人はお前だ!と天災はもう一人の仲居を指差す。例によってトド松が変装していた。
犯人が分かったので唯我のところに猫のぬいぐるみは戻って来たが、七々々の所に戻って聞いてみたら「私こんなの知らない」との事。だとすると誰かが先んじて宝箱の中身を確保した事になる。
結局のところ、天災が解説するには、あのヤバイバイトで金が調達出来なかったくせになんとか幸せ荘の光熱費が払えたのは重護が祭に今回のお宝情報を売ったからだろうとの事。だから雪姫とトド松があの温泉に来ていた。
ただ、その先はどうなんだろう。今回の話で言えば夜中に重護は宝箱のある部屋に行って七々々コレクションの本物を先にせしめたと思われる。そして代わりに猫のぬいぐるみを置いた。無関係の第三者がずっと先に確保していたのなら宝箱の中身は空になっていて、代わりに何かを置くなんて事はしない筈だ。置く意味が無いから。じゃあ重護はどこまで雪姫に売り渡したのか。情報だけ売り渡したが、肝心の七々々コレクションは一番先に確保して雪姫達もたばかり、あの「プリンをクール宅配便」で送る中身に入れておいたのか。この可能性が高そうだなあ。重護は集める目的があるし。