悪魔のリドル・第5話
さて今回の犠牲者(既に暗殺者じゃなくてどちらかと言うと犠牲者)は誰かなと見て行く。いつも通りの平常運転の伊介様ではなさそうだ。演出にこだわる剣持しえながひょっとしてそうかとも思ったものの、2話続けてメガネっ子が犠牲者にはなるまい(をい
大小コンビはロミオとジュリエットの役で今回は違うかもしれない。二重人格も未だ気配を見せていない。お嬢様もじゃのうも未だかな。と言う事で消去法で伊介様と同室の子かな。大道具の準備で晴に親切にしてるし。
そんな寒河江春紀に電話が。電話の向こうは春紀の家族らしいが、おい、子供多すぎだろ。チラと見えただけで9人居たぞ。貧乏子沢山を絵に描いたような感じで、そうか春紀がこのミッションに参加しているのは家族を養う為か。これはこれで辛い理由だな。1番めの殺人鬼はもうしょうがないとして、2番めのトラウマはちょっとは同情の余地が無い訳でもない(だからと言って晴を殺して良いとか言えない)。3番めの春紀は生活がかかってる。でもせいかつがかかってるからと言って殺しをして良い理由でもないんだけどね。
これは早々に予告状かなと思ったが、大浴場で晴を牽制する程度。いや、牽制したのは兎角に対してだろうか。晴に酷い言葉を向けられてムキになった兎角を見て、今のあんたなら私でもやれると。
今回、春紀の家族が登場したが、兎角にも家族の話が絡んで来る。東西の暗殺者の名家の東のアズマの直系で、母の妹にあたる叔母は幼い頃に父も母も亡くした兎角を暗殺者の道から普通の女の子の世界に引き取ろうとしたものの祖母から一喝されてそれが出来なかった、そんな子供時代だったと言う。しかし、晴が兎角の家族構成は?と聞いた時に、鳰は「お見合いかい!」って、この観察者、ノリが良いな。一番最後の方で暗い面を見せそうだな。
さて、春紀が動き出す。鳰に成功条件の確認をしていたが、成功報酬は家族が一生食うに困らないお金と言う事だが「何でも叶う」と言われた割には望みが小さいと言うか、春紀にはそれが一番大事なのだろう。あとから写真が出てくるが、春紀と母らしき人物と、妹9人を入れて11人家族だからなあ。今の私の年収でも11人を食わせるのはこれは辛いなあ。ご飯をまとめて作るからその分が安あがりになるとしても一人あたり月額3万円なら食費だけで33万円だよ。それ以外に学費とか被服費とか諸々入れたら一人最低5万円以上で、そうすると55万円だよ。手取りがね。
最後に春紀が確認した事があったが、そこは口が動いただけで何を言ったのかは表現されずじまい。鳰は勿論OKっすよと言うが、まあ何となく分かった。この春紀の性格なら多分自分が晴を殺る時に死んでも残った家族に報奨金が出るかの確認だろうと。案の定そうだった。
春紀は兎角に晴を自由にさせてやろうじゃないか。そう思うんなら今晩ここ(廊下)に来てくれと呼び出しておいて、晴の方には兎角の名前を騙って講堂に呼び出す。晴も晴で、何故同室の兎角がこんな所で話があると言って来たのか疑いもせずに行っちゃう。話なら部屋で出来るだろうに。
当然の如く待ち伏せしていた春紀に晴は絡み取られ、首を絞め殺されそうになった所で兎角が駆けつける。兎角も馬鹿じゃなかった。晴を下がらせて春紀と兎角の対決。春紀が言っていた様に、今の兎角なら私でもやれると言う通りに春紀が押すが、実はそんなんじゃなかった。
大体分かった。
これでもう春紀の動きを兎角は掴んでしまった様だ。それ以降は圧倒的に春紀を押しまくる。ほとんど何も策略を弄していなかった春紀だが、最後の手段は用意してあった。鳰に確認した様に、自分も巻き込んで晴を殺せばミッションは達成される。てっきり強力な爆弾かと思ったが(それじゃ晴殺しに成功しちゃうけどw)、天井の照明設備をもろとも落とすと言う仕掛け。
ただこれは運の善し悪し次第だろうなあ。話としては春紀が作るのを手伝ってくれた大道具によって僅かに空間が出来て晴と兎角は難を逃れるし、春紀も直撃を受けて死ぬ事にはならなかった。て言うか、自分の身も巻き添えの作戦とは言え、回避行動くらいとれよ春紀。
春紀はミッション失敗を認める。晴の目の前で予告状を渡したのでまだ48時間たっぷりあるけど、これはもう降参。でも妹達は春紀が死んで報奨金が来るよりも、春紀が帰って来る事の方を当然ながら期待していた。
あ、また、机に花が飾られましたな。