龍ヶ嬢七々々の埋蔵金・第7話
温泉地で出した宅配便の到着を玄関で待ちかまえている重護。到着した荷物を嬉しそうに受け取り、中のプリンを七々々に献上。これで機嫌を直して下さいまし七々々様と。温泉プリンをチラ見して、この程度で許してヤル・・・許そうと七々々は折れる。
七々々が機嫌が悪いのは、温泉旅行に行く前に幸せ荘の光熱費を払う為にゲーム機を売り払った為だったのだ。ありゃ、祭に七々々コレクションの情報を流して金にしたと言う天災の推理が外れてますね。先週天災どおりの推理だと重護は祭にどこまで情報を売ったのかが疑問だと書いた。重護と雪姫が完全にグルなら宝箱の中に代わりの猫のぬいぐるみを置くのはどんな意味があるのだろうと。重護が明かしたからくりで、七々々が怒った件と雪姫達とのあまり整合性の合わない行動の説明がついた。グルじゃなかったんだ。じゃあ本当に偶然あの温泉宿で出くわした。これはこれで本当は無理があるなあ。
それはともかく、予想通り新しい七々々コレクションは宅配便のプリンと一緒に届いた。七々々の反応からこれは本物らしい。ただ、これは七々々を殺した犯人には結びつかない品物でもあったらしい。
重護の方は今回の件で大きなショックを受けていた。上述のとおり、今回の七々々コレクション争奪戦は雪姫とはつるんでいなかった。だから唯我の所から偽物ながら七々々コレクションである筈の猫のぬいぐるみがトド松によって盗まれたと言う行為は、あの世界の不文律である一旦誰かが手に入れた物を再び盗んで奪うと言う行為であって、それを雪姫が強行したのは自分を完全に見限ったと言う事なのだと。
雪姫は重護の師匠であり幼い頃のおねいさんでもあった。そこまでの相手に見限られたと言って涙する重護。
しかし泣いていても仕方ない。直接会って決着をつけてくると重護は出かけた。
祭のSNSに謎の呼び出しメッセージを書いて雪姫を呼び出した重護。さっさと本題に入りましょうと言う雪姫に、重護は勝負をしかけた。重護が勝ったら雪姫はもう二度と重護に楯突かないと三指ついて誤ってくれと。でもボコボコに負けたら七々々コレクションを渡しましょうと。
拳と拳での語り合い。しかし圧倒的に雪姫が強い。思い切り本気で撃ち込んで来なさい、当たる訳がないからと言うだけの事はある。やられてもやられても立ち上がってどこかで起死回生の一撃をみまうのかと思ったらそうじゃなかった。あくまでも身体を使った戦いでは敵わない重護は今回の七々々コレクションを使った。まずそうな事態を察知した雪姫はすぐさまその影響から離脱しようとしたものの、着地した先で捕らわれる。この七々々コレクションは光り輝く鎖で相手を束縛するもの(どんな奴でも逃がさない鎖が飛び出す大きな釘)。
え?それだけ?確かにこの場面では役に立ったが、普段は全く使い道が無いよね。常に闘いと隣り合わせの人とか、目の前で交通事故が起きそうな瞬間にフラグを折る代わり位しか使える場面が思いつかない。
完全に雪姫を動けなくした重護は、さあこれから雪姫をいじくって自分の勝利としようとするが、雪姫の本気の涙でそれをとどまる。
重護が祭を去る時からお互いの気持ちが分からなくなっていたんだな。でも雪姫が重護にとって何なのかと言う問いにあっさりと「初恋の人」と答える重護は、じゃあ今は恋している訳じゃないて事か。
今回の七々々コレクションは重護から雪姫に渡された。雪姫は未だ重護が七々々と同居して七々々を殺したヤツを探そうとしていると言うのは知らない。でも唯我からもたらされる以上の情報を持っているのは確かで、それを探れとトド松に命じる。
今回すっかり推理が外れた天災だったが、それはそれで、これこそ私の好敵手と喜んでいる。鍵を作って勝手に上がり込んで来る天才達だが、食事を作ってくれるのならまあ良いかもね。どうせもう重護にプライバシー無いのだからw