東京レイヴンズ・第20話
陰陽師界に激震が走る。土御門夏目は女の子だった。
そんな事になっているとも知らずに夏目達は平和な花火大会の日を迎えようとしていた。夏目はもう女の子である事を隠す必要が無いので春虎とコンビニに行くのにもそれらしい服を選んで出かける。たかがコンビニに行くのになんて春虎は言うけれども、一日前のディーふらぐ!の高尾だってたかがコンビニでも好きな男の子との場合はそれなりの身なりで出るものだw
かき氷を二人で食べていたら、夏目が春虎の方のを物欲しそうに見ていたので春虎が食べるか?とスプーンを差し出してくれる。これは「あ~ん」の場面なのだが、そのままいっちゃうのか。まあ、別にあ~ん程度なら邪魔が入らなくても良さそうではあるが。しかし、夏目が春虎の膝にかき氷が溶けてたれてしまったのを発見して未遂で終わる。
春虎がズボンを洗いに行った時に嘗て渋谷の街で遭遇したあの片腕の男が夏目の前に現れる。彼曰く、春虎の状態が良くない。下手に封印が解かれたせいだと言い、何かあったら早乙女涼を頼れとも言う。
春虎とのコンビニへのお出かけはまだ本番じゃない。本番は花火大会。花火大会の場所は隅田川、浅草で、ありゃ、夏目はいつもの制服姿になってしまった。もうみんなは女の子って分かってるんだからコンビニに行った時の格好とか、この後やって来る京子の様に浴衣姿で良かったのに。もっとも、浴衣は持ち込んでいないかもしれない。
冬児・鈴鹿・京子・天馬と落ち合って赤い橋桁で目立つ吾妻橋から見物。花火の上がる方向には駒形橋。なんだか橋のスパンが狭い気がするが・・・
と思ったが、その後ろにスカイツリーが見えたりして、色々あり得ない風景に思えた。
前回仲直りした夏目と京子はすっかり仲良くなっていて、どうやら京子との約束で今日こそは夏目の気持ちをはっきりと春虎に告げる事になっていたらしい。そのお膳立てを京子がする。喉が渇いたから春虎が飲み物を買って来てちょうだいと。それに便乗してみんなが次々と注文。冬児は麦系の炭酸飲料って、いいのかそれ。その春虎に夏目も一緒に買いに行くと言う事で二人きりになれる計算。これ、偏食だと他人任せに出来ないから「一緒に買いに行く」と言うのは不思議じゃない。
しかしそうやって飲み物を買いに行った先が人気の無い川縁ってのはいかがなものか。そんな場所に飲み物を売ってるのかと思ったし、あんな花火大会の日に隅田川の近場であれだけ人気のない場所なんてあるのかとも思った。ともあれ二人は人気の無い場所に行った訳であります。
そこで夏目があの祭の日の絵馬の事を話し出した事で、漸くにぶい春虎君も北斗を式神としていたのが夏目だと確信が持てる様になり、この機会に夏目が告白を・・・と言う場面で当然のごとく妨害が入る。
多軌子が鴉羽織を持って来て真の土御門泰純の子供に鴉羽織を着せて夜光を顕現させようとするのだ。京子からの話で夏目が実は女の子だと聞いて、泰純の本当の子供が女の子では無いと言う倉橋源司の指摘で、本当の夜光の生まれ変わりは春虎だと分かった為だ。それにしても多軌子の理論はちょっと奇妙で、夏目が土御門泰純のせいで犠牲になったと言う部分が妙に強い。まるで鴉羽織を春虎に着せるのは夜光の顕現もさる事ながら、夏目を土御門家の呪縛から解き放つのも大目的みたいな口ぶり。
こうして多軌子は夏目や春虎の意向を無視して、相馬家の宿願を果たす為に鴉羽織の発動を開始。夏目が北斗を使ってそれを防ごうとするも、六人部の強さが尋常じゃない。そこに急を知った(どうやって知った。やはり呪術戦を感知したか)京子・鈴鹿・冬児が応援に駆けつけるが、これだけ総掛かりになっても六人部が止められない。冬児がくるくるっと弾き返されたのは今日の見所ですw
そして遂に鴉羽織が春虎に。しかし、それは多軌子の期待した格好ではなかった。鴉羽織に取り込まれた様な春虎が暴走。これではまるで霊災ではないか。夏目や鈴鹿・冬児が追うが、まるで手が付けられない。どうしたら春虎を止められるかと考えぬいた夏目はこれまでの言葉を思い出す。春虎が中途半端に封印を解除された事。そもそも土御門泰純の実子である春虎が見鬼の能力すらないなんて筈は無かったのだ。それを見える様に夏目がしたと言うのは、泰純の封印のごく一部を夏目が解いたと言う事。だから中途半端だと言われた訳だ。だったら、春虎の全封印を解くしかないではないか。
春虎の封印を解く為に夏目が特攻を仕掛ける。鴉羽織による攻撃を身に受けながら、春虎に辿り着いて、封印の解除。そのおかげで春虎は本来の姿を取り戻すものの、その代償として夏目が・・・
えー、(最期に)告白出来て良かった。でも春虎の返事を聞きたかったな、なんてのはこれで終わっちゃう人の言葉ですよ。いや、いくらなんでも、夏目がここで完全に死んじゃうとかは。