そにアニ -SUPER SONICO THE ANIMATION-第5話に登場する旧式電車
旧式って、早い話が見た目が国鉄201系です。
COPPELIONもそうでしたが、何故このご時世に中央線快速に201系を描くのか不思議です。おかげで車内風景が昭和風味満載です。
つり輪が本当に輪の形してます。今ならもっと掴みやすく三角形とか。
網棚が本当に網状になっています。今なら下から見えやすいガラス棚とか。
つり輪は遙か昔の「つり革」だった頃の形がそのままプラスチック製になりましたが、近年はそこから脱却して三角形の形状です。
網棚は遙か昔は本当に「網」だったのがスチール製の網になり、スチール製の棒になり、一時期下から見えない形状のもありましたが、見えないと忘れ物が増えたせいもあって近年はガラス棚が増えています。
座席の下が脚台で埋まっています。今なら車内清掃のしやすい片持ち式ロングシート。
片持ち式だとドア部分との凸凹が床面に出来ないので、清掃時にそのまま直進して掃除する事が出来ます。
座席の端の座席袖仕切りが臂より下の大きさで小さいです。今ならドア部分に立つ乗客が座席に座っている乗客にもたれかからない様に大きな仕切りになっています。ドア付近で座っている乗客を全く無視して寄りかかる不届きな乗客が居て、かなり不快でした。
窓が二段昇降窓です。今なら一段下降窓か、はめ殺しです。
一時期、とっくの昔に東京の電車から消え去った吊り掛け駆動の走行音がアニメの中では平気で使われていましたが、最近では吊り掛け駆動の環境音を用意する方が難しくなったのかほとんど聞かれなくなりました。
この車内風景もいつまで「つり輪」「網棚」「脚台」「袖仕切り」「二段昇降窓」が残るでしょうか。
これらは概ね今の電車の仕様の方が好きですが、ひとつだけ気にくわないのは(これはずっと前から始まった傾向ですが)戸袋窓が廃止されてる事です。古い電車は大きな戸袋窓があって、車内が明るいです。車体軽量化と構造強化からは戸袋窓が無い方が有利ですが、快適性からは戸袋窓があって欲しいですね。
最近の西武鉄道の様に、元々戸袋窓があった電車を後からパネルを嵌め込んで戸袋窓をはめ殺し、そこにドア横の広告スペースを作るとか、見苦しい事この上ない改造はやめて欲しいです。