銀の匙 Silver Spoon 第2シーズン・第3話
馬術部の新入部員も乗馬の基本が出来る様になり、それじゃ障害を跳んでみましょうかと言う事になる。八軒はマロンで挑むが、マロンは障害の直前でそれを回避。あーやっぱりいきなりなんて無理かななんて思ったのに、他の新入部員は次々とこなして行く。中学時代の取り残され感を思い出して焦る八軒。もう一度!と跳ぼうとするがやはりマロンは直前で回避。完全に昔の取り残され感を思い出す。
その様子を見た依田勉が、マロンに御影を乗せて飛ばせてみると軽々とクリア。そりゃ御影は慣れてるからななどと思っていた八軒だが、じゃあ今度は栄真奈美が乗ってみてとマロンに乗せたら栄もクリア。この馬、乗りやすいよ!と。
もうね、八軒は完全に焦った。練習後の日誌を書いていても今日飛べなかった事が頭から離れない。まあ当然だとは思う。ひとりだけ出来なかったと言うのは並々ならぬ重圧だから。だからもっともっと練習しないとと思うのだって無理はない。でも御影は今日はもうダメだよと言う。無理にでもと思う八軒に乗馬はひとりでやるものじゃない、馬と一緒にやるものだと声を荒げる。と言う所で中島先生が入って来たので、これ以上のヒートアップは無かったが、帰り道はなんだか気まずい雰囲気に。マロンが跳ばない理由は言葉で言っても表面的な理解しか出来ないと結局言わなかった御影だが、それでもキーワードくらい言ってやればいいのにね。その後で、でもこれは頭で考えただけじゃダメなんだよと添えればいいんじゃないかと。
この事態が良くないと思ったか、次の日曜日に付き合って貰えるかと御影は言う。
行った先は十勝清水。
十勝清水って十勝平野でも西の方だよねと思ったら、時刻表を見ると普通列車で小一時間の旅なんだね。でも距離にして35km程度しかないんですが…表定速度遅い。そして御影の地元の乗馬クラブへ。
乗馬クラブの人達の噂を聞いてみたらタカクラさんと言う凄い格好良いヤツが居ると言う。今日、御影が自分を連れて来たのはそいつと会わせる為なのかと思った八軒だったが、見てみたらそれは道産子の小さい馬でした。小さい道産子なのだが障害を楽々とこなす。とても乗りやすい馬と言う事でご婦人方に大人気。
飛び入り参加した御影はタイムは良かったものの最後に障害を落としてしまって減点。でも飛び入りなのによく頑張ってくれたねと、スノーマーチに感謝する御影。
そう言う事なのだ。人間と馬との信頼関係。
それを踏まえて八軒の再挑戦。しかし障害の直前で立ち止まるマロン。ああ今回もダメかと思った八軒だったが、御影はマロンの様子の変化を見逃さなかった。マロンにしっかりつかまって!と言う叫びは間に合わず、マロンは高々と跳び越える。止まっている状態からそんなに高く跳べるものなんだ。八軒は御影の忠告が間に合わずに落馬。落馬は危険だが、怪我無くて良かった。
苦労した結果、高々と跳べた事に感慨深い八軒。これで人間と馬の信頼関係が深まったねと言うけど、マロンは迷惑そうな顔してたなw