いなり、こんこん、恋いろは。・第1話
私にとっての冬アニメの最後の登場作(マケン姫っ!通は二期なので別枠)。やっと出そろった最後がこんなに楽しい作品とは嬉しい限りです。
チラ見した公式サイトとタイトルからお稲荷さんに関係するんだろうなとは思っていたが、OPで女神が見えてへーと思った。聞いてみたら宇迦之御魂神だそうで、ああ、なら女神だねと。
主人公が伏見いなりと言う、まるでそのものずばりな名前で、これまた適当にぎんぎつねみたいに神社の子なのかなと思っていたら、一般家庭の子らしい。遅刻しそうになって「近道!」と言った時はひょっとして稲荷の鳥居で空間移動するのかと思ったw
遅刻しそうだったのに、川に落ちそうな犬を助けようとして自分が水没。落ちるだろうとは思ったけれど、犬は足に怪我をしていたのか。あれだけ盛大に濡れていたら先生も言い訳を聞いてくれるんじゃと見えたが、一時間目は体育だったから着替えた後だった。
体育の授業で好きな丹波橋紅司に熱い視線を送るいなりだが、近々あるバスケの試合の為にお守りを用意したものの、これを渡したら重い女と思われちゃうかなとかなやむ女の子。そして友人の三条京子はそう言う煮え切らないいなりに苛立ったり、丸太町ちかは萌えたり。ちかって、シュタゲのダルみたいな位置だな、色々な意味でw
ところが丹波橋はかわいい墨染朱美に気があるみたいだし、先生によって丹波橋がいなりにバスケを教えてやれと言った時にうかつにも転んで丹波橋のジャージをずりおろしてトランクス姿にして以来、いなりを避ける。
あの場面でうわーっと言って丹波橋が逃げたので、そこまでは中学生なのか高校生なのかあまり考えずに見ていたのが、ああ中学生だなーと認識した。
そうやって丹波橋に避けられていたいなりがやっと機会を見つけそうになったが、そこで丹波橋が墨染に手紙を渡していてその返事待ちだったのを知ってしまう。これはラブレターだよね。
丹波橋には避けられるし、その丹波橋は墨染が好きみたいだし、何もかもうまく行かないいなりが思わず「タスケテ!」と叫んだら、それに応える神ありけり。
朝、いなりに助けて貰った「犬」が実は宇迦之御魂神の使いの狐で、そのお礼として何かひとつ願い事を聞いてやろうと。今のいなりに願い事と言って、丹波橋の件を言っちゃうのかなと思ったら、よりにもよってあの墨染になりたいと言ってしまった。自分が墨染になれたら丹波橋にちゃんと言いたい事も言えるだろうと言うのが願いの根源だった訳だが、ちょっと願う方向が短絡的だった。でもそれを叶えてしまう宇迦之御魂神。
おかげで姿形がすっかり墨染になってしまったいなりは、これじゃ家に帰る事も出来ない。伏見家ではいなりが帰って来ないと言う騒ぎになって兄が探しに出かけるし、当然友人の京子やちかも心配して探している。これでは人間の願いを一応額面通りにはきくものの、結果が斜め上になる、まるで悪魔の様な叶え方ではないか、宇迦之御魂神。
21円しか所持金が無くてお腹を空かせて街を彷徨い、ひょっとしたらヤバそうな男達にナンパされかけていたいなりを助け出したのは丹波橋だった。それより前に京子と出くわした丹波橋は京子からストレートに責められていた。昼間の態度は一体なにさ!まあ中坊なので女の子にトランクス見られたらその後気まずくなって避けたってのはよく分かるが。
丹波橋は墨染もいなりを探しているのかと思ったのだが、この墨染がいなり。お腹が空いて死にそうと言ういなりに天丼とか奢る訳だが、いなり、そこまでお腹が空いていたのか。て言うか、お腹が空いていたにしても丼物を3杯も食べられるってのはどうなんだ。
墨染の姿になって丹波橋と二人になっても、自分の言いたい事が言えないのに気がついたいなり。それは色々もっともな話で、中身が変わってないから言えないと言うのもあるし、その姿で一体どう言えば良いんだと言うのもある。
結局この願いは間違っていたと泣き出して逃げたいなり。それを宇迦之御魂神の使いの狐が見かけて「おかしい、願いが叶ったのに泣いている」って、本気であれで良かったと思っていたんだな。いなりの願いもあって再び宇迦之御魂神の所に連れて行った使いの狐だった、
おい、宇迦之御魂神w
現代社会の俗世にまみれたその有様はなんだ!w
事情を聞いたものの、一人の人間の願いを短期間に何度もかなえる訳には行かないと言う宇迦之御魂神。しかし、困り果てたいなりの姿を見て、そして普通の人間なら使いの狐を見られない筈と言うのもあって、特別に自分の神通力を分けて姿を自由に変えられる様にしてやる。
いなり、変身・・・って、これはまさかの変身魔法少女アニメ!w
とりあえずめでたく元のいなりの姿になって、京子達にも会えたし、京子から丹波橋に見つかったと言う知らせをは伝えたし、でも問題は残る。墨染の姿で奢って貰ったからその時のお金を一体どうやって丹波橋に返すのか。そして宇迦之御魂神が天照大御神に断りなしに神通力を与えたのがどうなってしまうのか。さらにはどうやらいなりの兄も宇迦之御魂神が見えるらしい。
なんて辺りで第1話が終わるのかと思ったら、バスケの試合を明日に控えて学校を欠席してしまった、と言う引きで終わる。これまたまさかの第2話への繋ぎ終わり。
大まかにお稲荷様物とは思ったが、色々予想を上回る展開があって面白かった。
京都の伏見稲荷に行きたくなるし、コミックスもKindleで買いたくなる。