いなり、こんこん、恋いろは。・第2話
前回、丹波橋が翌日がバスケの試合だと言うのに休んでしまったのを知り、まさか自分のせいなのかと(そう言う表現ははっきりとは無いが、そう思ったと理解する方がこの後の行動を説明しやすいと思う)心配したいなりが取った行動と言えば・・・橋本創に変身して丹波橋の家に様子を見に行くと言う暴挙積極的なものだった。行ってみたら風邪をひいたのは丹波橋の母親で、彼はその看病で休んだ。試合の日の明日は代わりが来てくれるので試合は大丈夫だと言う。それを聞いて一安心のいなり。そしてふと見れば入学の時もそうだった見えない所で頑張り、他の人も助けてくれる。そんな丹波橋くん・・・って、
いや、ダメだろその姿ではw
とりあえず、墨染が借りた事になっているあの時の夕食代は橋本が預かって来たと言う形で返して辻褄を合わせる。
うまく行ったと思っていたいなりだったが、事態は別の所で深刻な状況に陥っていた。宇迦之御魂神は勝手に神通力の一部をいなりに譲渡した為、天照大御神の召還を受けていた。いなりともども。そんな訳でいなりは天照大御神の差し回した使いによって拘束されて高天原へ。どこの銀河鉄道か偽叡電か。そして到着したのは高天原正門前。そんな、ゆりかもめの国際展示場正門みたいな駅名。
見渡す限り神殿で、高天原の人口・・・神口、大杉だろ。
天照大御神の前に引き出されるとそこには宇迦之御魂神も居て、勝手に神通力の一部を人間に与えてしまったのを譴責される。こうなってしまっては仕方ない。いなりは新前の神として高天原で一年間修行をし、宇迦之御魂神はいずこかの男神とつがいになれと言う。それに慌てる宇迦之御魂神は、私には好きな人がいて、それはたまたまスクリーンから出てこられないだけだと言う。ダメだこの腐女神。
腐女神もそうだが、天照大御神がまた・・・。OPで登場していた神々の中心に居る眼鏡のおっさんは誰だ?高御産巣日神かと思ったら、おばさんな天照大御神だったとは。
天照大御神は、じゃあ、こうしようと。明日一日いなりが変身能力を使わなければ今回の件は不問に処すと。え?それだけ?と喜ぶいなりだが、うまい話ほど陥穽が待ちかまえているものだ。年取ると分かる。分かっても嵌るけど。
そんな事を言われたのに、翌日いなりはお出かけ。そう言う日こそ家の中に閉じ籠もっていれば良いものをと思ったが、ああそうか、丹波橋の試合の応援か。駅に着いたら墨染と一緒になって、墨染は丹波橋に来てくれと言われての応援だった。丹波橋に申し出して貰ったのと言い、大人っぽい格好と言い、引け目を感じるいなりではあったものの、一緒に試合会場の学校に向かう途中に話をしてみたらそんな事はなくて、なんだか楽しい子だなと思ういなり。
しかし、この有様を高天原では余興として見物。果たしていなりが今日の試練を乗り越えられるのか。乗り越えられなければ宇迦之御魂神はだれか男神と結ばれなければならない。早くも自分と一緒にと群がる男神達。
しかし、宇迦之御魂神、キャバ嬢じゃねー!と怒る。
案の定、天照大御神から使わされた連中がいなりに変身を迫る。それ、どう見ても邪神。
逃げるいなりに墨染が付き合わされて、電車の中で「今日は暑いね」と言っていたのに、暑い中を走る羽目になってしまった。なんとか目的の学校の体育倉庫に逃げられたかと思ったら、流石に神様でいなりの籠もった場所を特定して封印し、変身しない限り外に出さないと言う。ところが暑い中走ってしかも暑い体育倉庫に入ったせいで墨染が倒れる。このままでは墨染さんが危ないと感じたいなりは、変身したら一年間の神様修行になってしまい、宇迦之御魂神にまで累を及ぼすと葛藤を抱きつつも小さい子い変身して、窓から脱出し、試合をやっている体育館に墨染さんを助けて!と駆け込む。
結局、墨染は助けられて軽い熱中症とされ、休めば大丈夫と言われた。でも変身してしまったいなりには罰が待っていた。これでもう丹波橋に会えなくなると思ったいなりは漸くあのお守りを丹波橋に渡す事が出来たが、その後、高天原へ向かういなりは会えなくなるのを悲しみつつ宇迦之御魂神には自分のせいでうか様まで巻き添えにしてごめんなさいと泣きつく。でも宇迦之御魂神は他人を助けてあげた結果なのだからそれで良いと。
天照大御神はこの宇迦之御魂神に「合格」と判定を下した。えー、試されていたのはいなりではなく、私だったんですか!と驚きながらも喜ぶ宇迦之御魂神といなりだったが、折角いい話なのに、天照大御神ったらあれはただの暇つぶしだったのか!
そして翌日学校に行ってみれば、墨染が丹波橋へ手紙の返事をしているところだった。OKよ、と。ああ、OKなんだと思ういなりではあったが、ちゃんと聞いてみたらバスケ部のマネージャーになるのがOKだそうだ。なんだラブレターじゃなかったんだ。しかも丹波橋はお守りを嬉しがっているし。
よかったよー!と宇迦之御魂神に報告するいなりであったが、そこに意外な介入が。そいつから離れろ!といなりの兄。やっぱり見えていた。でもここで次回へつづく。
この作品、毎回最後の一場面で次回への引きをするのかな。