アウトブレイク・カンパニー・第3話
神聖エルダント帝國に発電と学校建設を始めた慎一。発電はともかく、学校ってのはヤバいと思ったら、作中の登場人物達もそこは共通認識だった様だ。特に貴族の子弟相手だけならまだしも、どの階級の子もとなると、この神聖エルダント帝國の体制に対する挑戦だからなあ。
ペトラルカ皇帝陛下、慎一の事は気に入っている様で、しかもミュセルに対抗心を持って漢字ドリルをしてそれを持って来る。慎一はペトラルカがそう言う事をやっているのを知らなかったみたいだが、じゃあ誰がそれを提供してくれて誰が漢字を教えたのだろう。
校舎が出来る前から慎一による購読会。貴族の子弟も購読会に参加。貴族子弟がみんな帰った後も残るペトラルカ。その二人きりの時に慎一がまたもミュセルを引き合いにするのでとうとうペトラルカ激しく怒る。ペトラルカだけ褒めれば良い物をミュセルまで引き合いに出したからペトラルカの機嫌が断然悪くなる。そりゃ、こんな場面で自分以外の女を引き合いに出すとか、しかも皇帝陛下をエルフと同列に扱うとか。

漢字の書き取りをしているペトラルカに対して、ミュセルは実は日本語の方も覚え始めていた。今迄指輪を使っての意思交換だったのを指輪を外して片言以上の日本語を話す。これも一体どこで覚えたのか。あれか、アニメを見ていて覚えたか。でも指輪があるのに無駄な努力をと思ったものの、第1話で示された様に、意思交換だから映像メディアの日本語は指輪じゃ全く伝わらない。だから日本語を覚えたら生の文化に触れられる、と言うのは一応合理的だし、何よりミュセルは慎一の言葉を勉強したかったと言う訳だ。しかもミュセルが日本語を話せる事が後で効いてくる。
遂に校舎が落成。校舎に貴族の子弟が入って来る。この時点では未だ貴族の子弟しかいないよね、庶民は未だ憚って入れないと言うところか。ペトラルカが漢字ドリル2まで終わったと意気揚々とやって来て、ミュセルは未だだろうと言うが、慎一がここでミュセルを庇っちゃったものだからペトラルカの怒りが有頂天。ミュセルに対しておまえなどここから出て行けと。慎一と引き離される事になるミュセルは激しく驚き戸惑うが、ここで事件発生。

憂国士団が乱入してペトラルカの護衛を殺害し、ペトラルカをはじめとして全員を人質にとる。憂国士団の主張は慎一が持ち込む日本の文化が神聖エルダント帝國に対する侵略であり、国体を汚す物だと言うが、国体云々言うヤツが全然皇帝陛下を敬ってないのはどう言う事か。皇帝に相応しい人物が他に居ると言っていたが、単なる権力欲のクーデターならまだしも憂国を訴える連中ならまがりなりにも今上帝はそれなりに丁重に扱うだろうに。「弑し奉る」くらい言えよ。全然憂国っぽさが無い。慎一に反論されても超然とした感じが無いしね。
指輪を外されて意思疎通を遮断された筈の慎一・美埜里とペトラルカ・ミュセルの間の筈だったのが、例のミュセルの日本語の勉強のおかげで慎一と美埜里にも事態などが理解出来る。慎一を殺そうとした憂国士団だったものの、ペトラルカの言葉でそれが無益と知らされる。確かに慎一は日本政府のコマのひとつでしかないと言うのは本当。そこで標的が今度はペトラルカに変わる。これはこれでまずい事態だが、時刻は19:00が近づいていた。あの、慎一がスマホに入れていたレンタル☆まどかの誕生記念の時刻が。そこで慎一がトイレに行きたいと見張り一人と外に出たところで、スマホのアプリが喋り出す。
突如どこからとも知れぬ所から声が出て来て動揺する見張り。何事が起きたのかと部屋から出てくる憂国士団の連中に慎一がもう呪文の詠唱は終わったとはったりをかます。慎一、ひきこもりだったと言う話なのに凄く色々能力あるよね。日本語を教える知識とか、こう言う胆力とか。
部屋の中に残っていた美埜里が見張り一人を片付け、廊下に飛び出して残りの憂国士団も次々に倒す。流石、国から送り込まれた自衛官だけの事はある。戦闘能力は高い。
一応全員倒した筈だったが、まだ動けたアレッシオが諸悪の根源ペトラルカめがけてナイフを放つ。しかしそれを身体をはって受け止めたのはミュセルだった。東京レイヴンズに続いて第2話でヒロインが!なんて事はこっちはないのだろうが、驚くペトラルカ。これもちょっとおかしくて、これだけの階級社会だと臣民が皇帝の盾になるのはそんなに驚く事でもあるまいに。確かに悲しむべき事ではあるだろうが、何故だとか。

アウトブレイク・カンパニー、第1話の印象は妙なオタク文化伝導作品かと思ったら、第2話ではマジな筋もあってそんな方向なのかと思ったら第3話はそれを踏襲して来た。それはまあ良いが、第2話で庶民の子供に慎一が生活の事を聞いたら妙に理路整然と階級社会の状態を慎一に説明出来たとか、憂国士団がちっとも憂国ぽくないとか、おかしな部分も多い。これ、原作もそうなの?まさかアニメ化で改変されてるなんてないよね。

