ゴールデンタイム・第2話
大学生活が始まって一週間。香子は最初に会った時と変わらず傍若無人の様に見えるが、万里の見るところ、一人ぼっちの様に見える。光央は相変わらず香子から逃げ回っていて、接触出来るのは万里だけの様だ。
1限目はスポーツ科学。この大学、ひいては法政大学って法学部でこんな講義が取れるの?そうだとしたら教養部は無いけど、結構好きな講義が取れるシステムなんだね。
万里は光央に香子がどうも一人ぼっちみたいだと言うが、光央は聞く耳を持たない。しかし、一週間で友達が出来ないと一人ぼっち決定なのか。厳しいな。私はたまたま同じ高校から沢山同じ大学に入ったから最初からそんな事は無かったが、もし一人で入ったら一週間で友達作れなんてのは自信無いよw
取り敢えず香子の話は置いておいて、万里がサークルを未だ決めていないと言うのを光央が聞いて、自分が入る予定の映研の飲み会に誘う。何となく場違い感もする万里だったが、そこにはあのちっこい千波が居た。千波との今後の接点は映研って事になるのかな。
隣の席が妙に騒がしい。気になった万里が覗いてみようとしたが(考えてみたら、隣がどんな集団なのかも知らずに覗くとか、大変失礼なヤツだな)、映研の部員はそれを止める。そっちの水は恐ろしいぞと。
しかし、万里が開けるまでもなく、向こうから開て来た。そこに立っていたのはあの茶道部の二人。万里はそこに無理矢理引きずり込まれて、乱痴気騒ぎの渦中に。上半身を脱がされて相撲までとらされる。茶道部ひでえ。しかし、なぜかそんな所に三次を否定する二次元君が。
翌日、茶道部の先輩に付き合わされて五次会まで出ていた万里、学校の前では相変わらず一人で光央を待つ香子の姿があった。光央はそれを見つけて別の入口から校内へ。そして万里には自分が映研に入る事を絶対に香子にバラすなと念を押す。
講義が終わって校舎から出た万里をまたぞろサークル勧誘が襲う。そして今回も万里を助けたのはあのおまけんのりんだだった。りんだは何かを万里に言いたそうだったが、言葉を飲む。りんだ、何かあるよね。
万里はまたも一人ぼっちの香子を見つけたが、話しかけようとしたタイミングで例の茶道部の二人が万里を捕捉する。とっとと茶道部に入りやがれと高圧的だったのに、万里が香子と一緒と言うのを見てあっさり引き下がってしまった。
ここは香子を避けると言う場面を見せたかったのかもしれないが、ちょっと違和感あった。ともあれ、それを見た香子が私はこの一週間誰からも、勿論サークルの勧誘すらも声をかけられた事がないと言う。こりゃまた極端な。それが寂しそうな雰囲気を見せる香子だったが、光央からあいつは何を企んでいるか分からない女だと吹き込まれている万里は、ひょっとしてこれは同情を誘う演技なのかとの疑いも持つ。
などと微妙な雰囲気を掻き消す人物登場。香子が見ていたサークルの勧誘パンフの部員らしく、これがまた強引に二人を誘ってカフェへ。そして留まるところを知らないマシンガントークを延々と二人に浴びせた。でも実は別の大学の学生って。
挙句の果てに明日正門前に集合とか約束されてしまった。流石の香子も押し切られてしまう。
でも合宿とか言ってなかったか。
まあ香子はここまで万里以外の誰にも声をかけられていなかったので、ちょっとは興味が湧いたんじゃなかろうか。