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ドリームハウスに登場した全面ガラス張りの家で思い出した建築

先日のドリームハウスで登場した全面ガラス張りの家が「これはひどい」と大評判だったが、実はあれを見た瞬間に思い出した住宅建築がある。記憶が曖昧になっていたのであれのパクリ?とか思ったものの、オリジナルを見つけ出すのにちょっと時間がかかった。

記憶していた家との共通点は
・櫛状の構造。3棟(室)~4棟(室)が並んでいる。
・ガラス張り。だから隣の棟(室)から隣の棟(室)が見える。

但し、オリジナルの方はドリームハウスの様な住宅地の真っ只中ではなくて田舎に建てられていて、しかも傾斜面を利用して家の上の方から入る構造になっている。ここ迄は覚えていた。

家の中の本をひっくり返して漸く見つけたのは谷尻誠設計の郷原の家だった。
郷原の家 Hiroshima 09.2007 - 広島・東京・建築設計事務所 suppose design office −Works−

郷原の家はドリームハウスほどに全てがガラス張りと言う訳ではなくて、その家の隣の棟(室)に面する壁がガラス張りだった。流石に露骨に外を向いている面はガラスではない。いくら地方とは言ってもスケスケにはしなかった。但し部屋同士はスケスケ。バスルームもトイレもスケスケ。まあこれは家族同士で了解があるならそれは良いかも知れない。最近バスルームがガラス張りのデザインハウスって凄く多い。お湯によって皮脂が飛び散るバスルームでガラスの掃除は大変だと思うのだが。

しかし世間には他にもガラス張りの家を好む人達が色々居る様で、有名所のSANAAも石神井にこんなガラス張りの家を建築したらしい。
石神井にもこんな集合住宅が: MAA-Blog 「Miura Architect Atelier 練馬区の建築設計事務所」

どう見てもバリバリの住宅地です。
どうやって住むんだろう。やはりカーテン・ブラインドをいつもは閉めているのか。


これが周りに何もない別荘地での話ならまた違う。
これまた有名所の設計のTNA/武井誠+鍋島千恵による軽井沢の「輪の家」と言うのがある。
輪の家|だから構造家は、楽しい

全部ガラスと言う訳でもないが、外からはほぼ丸見え。暗くなるとまるで家全体が行灯の様だ。但し、周囲は森林なのでことさらにじろじろ見られる事はない。こう言う場所ならガラス張りの家はありだろう。空調費は別として。

参考資料↓

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