PSYCHO-PASS サイコパス・第13話
朱の友人ゆきが槙島に殺された回から三週間空いたので、ちょっと感覚が話から離れてしまっていた。朱にとってはショッキングな事件から未だそんなに日にちが経っていない、そんな時。
宜野座は槙島に向けた朱のドミネーターが犯罪係数を低く判定してしまった事により、今回の殺人事件が発生し尚かつ槙島を取り逃がした件を局長に報告書として提出。同時にこの一連の納得の行かない事件の影響か自身のサイコパスが6ポイントも悪化してしまう事を知る。このまま悪化して行ったら潜在犯だ。カウンセラーは肉親などに話を聞いて貰う事がポイントを下げる助けになるだろうと言うが、それが出来ない事情だと宜野座は言う。
報告書を受け取った局長は局長室に宜野座を呼び出して告げる。そもそもシビュラシステムで成り立つこの社会はどんなものなのかと。このシステムは人々に信頼される事で有効に成立する。たとえプログラムに問題があったとしても、それを運用する人間の手によって結果的に信頼に足りるものであれば良いし、そうでなくてはならない。
例えば標本事件の藤間幸三郎。局長が特別に見せてくれたデータでは、彼は別件で確保され社会的には行方不明の扱いとなっている。そう言う事なのだ。シビュラシステムでは犯罪係数を高く判定出来ない「免罪体質」が居るのだろう。彼らにはシステムの信頼性の為に居ない者になって貰わないといけない。そうしてシステムは今も完璧なのだ。
全てを飲み込んだ宜野座はこの事態を部員に納得させ、不備のあった報告書は出し直すと言う。
狡噛は泉宮寺との戦いの負傷で入院中。朱が見舞いに来たが、思ったよりも落ち着いている。そして不幸な事件ながらおかげで一連の事件の背後に槙島がいると言う事が証明され、皆で追う事が出来る様になったと気丈にも言う。
しかし朱が気丈と言うのはこんなものではなかった。槙島を追う為モンタージュを作る、その為には朱を先日の事件の追体験をさせてその時の記憶から再構築する事になる。それは当然ながら朱にもう一度あの過酷な体験をさせる事でもあり、朱の精神的ダメージもそうだし、加えてサイコパスを濁らせてポイントが上昇してしまう事にもなりうる。潜在犯となって監督官から執行官になってしまうかもしれない。
朱はそれに耐え、槙島の面がついに割れる。顔が割れた事で一気に捜査の網が広げられ、桜霜学園に教師としていた事、だから王陵璃華子の事件の繋がりだけでも追う事が可能になったし、街中の監視カメラで彼を捕捉したら直ちにデータが送られて来る事も可能になった。
狡噛は言う「あいつはもういっぱしの刑事だ」
宜野座は征陸を呼び出して朱の事を問う。征陸は朱が物事をありのままある物として捉える能力がサイコパスを濁らせないんじゃないだろうかと。征陸はシビュラシステムが導入された時に気持ちが抵抗して結局サイコパスを濁らせてしまった。
今更父親面しようって言うのか・・・って、えー、宜野座の潜在犯になった刑事の父って、征陸かよ!
似てないから結びつけて見てなかったよ。
ついでながら、シビュラシステムのおかげでこの国だけが立ち直ったと言う。え、それってどんな世界。新橋が破棄された状態ってのはそう言うのと何か関係があるのか。
Cパート。なんだい局長。槙島の事を知ってるの?