中二病でも恋がしたい!・第12話・最終回
それまで何も教えて貰えず亡くなるその日の朝まで治ると思ったいた父親が亡くなった時、六花は急に起きた出来事に全くついていけない状態だった。それでも表面上はそれを取り繕うしかない。そんな内と外の乖離に苦しんでいたのが中学生の頃。そして今。邪王真眼を捨てた事でまたもその場所に戻ってしまったのではないのか。勇太には一歩先に進んだ様に思われたのに。
その後音信の無い六花。いや、恋人契約したんならメールか電話しろよとか思うのだが。部室に行ってみると謎の美少女が片付けをしていた。
その長い金髪は早苗かよ!早苗もマスターを失って「普通の」少女に戻ったのか。ところがそこに飛び込んで来た誠に連れられて行ってみれば、くみん先輩が邪王真眼に目覚めていた。喋り方まで六花そっくりじゃないか。勇太と別れた帰り道に六花がくみん先輩と会ったのはここに繋がっていたか。
いつ戻るのだろうと様子を見ていた小鳥遊家の部屋だったが、ある日妹から引っ越し業者が荷物を持って行っちゃったよと言われて驚いて上階に行くと、空き家となっていた。六花は帰って来なかった。あのまま。急いで駅に行っても今日はもう乗り継ぎの電車は無いと言わる。そんな勇太の所に六花からのメールが。自分が「普通に」なったらみんな喜んでくれた。勇太もそうだよねと。
ふと机の上に気がつくと未来配達によって届けられた過去の自分からの手紙。最初は誰から?と思ったがタイムカプセルの様な郵便か。そう言われてみればそんなサービスありそうだよね。実際検索したらあったし。そこには未来の自分に向けてダークフレイムマスターの力を失った時の事が書かれてあった。あの時に自分は未来の自分にこんな事を託していたのか。
ここで遂に勇太は決意する。中二病を捨てるだけではダメなんだ。無理に捨ててもそれは自分をごまかしているだけ。そして今の六花がまさにそうで、それで苦しんでいるじゃないかと。もう電車は無い。そこで勇太は誠から自転車を借りる。えー、実際の場所だと大津近辺から若狭湾の美浜なんだから、翌朝の電車待った方が早いんじゃとか思っちゃダメ?話としては今晩中に六花の所に辿り着かないとダメなんだよね。
途中で邪王真眼を引き継いだくみん先輩が出現。父を喪った六花が心の不安定さを埋めるきっかけになったのは階下の勇太のダークフレイムマスターのおかげだったのを教えてくれる。
死にものぐるいで頑張った勇太はその日のうちに(しかも割合早い時間)到着。窓の外から六花を呼び出す。祖父に見つかって不審者扱いされて警察沙汰になるが、警察を引き留めたのが誠や森夏達。どうやってここにと思ったら早苗の家の車だそうだ。どんな家だ、凸守家。
二人で逃走した海岸道路。遙か沖合に見える灯りに勇太は六花へ不可視境界線の先を見せてやった。ここでやっと六花は父を喪った事と向き合う事が可能になった。
にしても、地元警察にはお騒がせだったがw
今回が最終回の中二病でも恋がしたい!だが、ちょうど良い加減で収まっていると思う。最初はどうなんだと思われた六花の中二病もかわいいじゃないかと思える様になったし。だから眼帯を無くした六花はどうにもなじめなかったし、結局最後に眼帯=邪王真眼は復活した。でもそれは今迄の中二病とはちょっと違って。
中二の六花可愛すぎ。
このアニメの伝えたかった事。
ご近所さんに聞こえる程の中二な声を上げていると、いつかひょっとしたら近所のこんな可愛い女の子が慕って来てくれるかもしれない。