WORKING'!!・第9話
八千代は携帯を持っていない。
このご時世、珍しいと言えば珍しいが、家族もいなければ友達も居ないのなら別に携帯がなくてもさほどは困るまい。せいぜい外でネットを見たくなった時の道具でもあればそれでいいんじゃないか。ただ、カレンダーやアラーム機能のあるガジェットはあれば便利で、それでネットも出来る端末と言うと行き着く所はスマホになる気もする。
みんなから携帯を勧められる八千代だが、レジの機能を覚えるのにも結構苦労したみたいだ。多分、デッキの予約が出来ないタイプなんだろう。勧められて八千代もちょっと乗り気。ここで相馬が気を利かせて佐藤に一緒に買いに行ってやれよと。いや、気を利かせたと言うか、面白いからやったとは思うが。
店長の許可も下りて、休憩時間に近くのCU携帯ショップへ。(∀Uじゃないのか)
CUのおねいさん、にこやかな顔をして幸せそうなカップルに嫉妬しとります。
でもカップルじゃないからw
それにしても八千代って店外だとこんなに人見知りするんだったっけ。そう言う設定をすっかり忘れていた。
佐藤「使う番号入れてやるか。店長、何番」
八千代「佐藤君の入れて」
固まる佐藤だが、固まった原因は八千代の番号を求められたのよりも、店長の番号は暗記していると言う事らしい。佐藤、悪い方に考えすぎると言うか、敢えて恥ずかしい状態を避けたのか。
八千代「(メールを)佐藤君にしていい?」
やはり固まる佐藤だが、どきっとしたと言うよりも、きっと八千代からは「きょーこさんがきょーこさんがきょーこさんが」と言うメールが来るに違いないと思った為だった。これは必ずしも考えすぎではないな。
ワグナリアでは梢がふられたと言ってまたも酒を飲みにやって来ている。凶暴な女は嫌だと言われて。確かに凶暴なんだけどね。でもまひるだって他人の事は言えまいに。まひるに抱きついて「寂しい」と言う梢にまひるが私の胸はそんなに寂しくないと叫ぶが、いや、どのみちそれ腹だろ。
そこにやって来た陽平が梢の事を「凄い美人すね」などとうっかり口走ったものだから梢は陽平を次の男として認定してしまった。口は災いの元。
美月もワグナリアに来ていて、こっちは八千代に悪い虫が付かない様にとの事だが、今度は佐藤がうっかりその美月の前で「八千代」と呼んでしまったので標的に。佐藤はすぐさま事態を察知して「ところで轟さん、今日は天気がいいですね」と外国語会話の模範文章の様な事でフォローしようとする。無駄だけど。
心配で従業員控え室を覗く美月、そしてそれにつきあう陽平と梢。不安を煽る梢に弄ばれる美月。
ところで今回はサイドストーリーとして山田を叱る宗太と言うのがあった。
宗太の頭ごなしのしかり方に山田がすねたりしたが、宗太は高校生だから仕方ないと言えば仕方ない。
しかし、山田のメモ、ひらがなだけで小学生かよ。