輪るピングドラム・第17話
陽毬が元気になって来た。もうあと少しで退院出来そうだと言う。これもあの薬のおかげかなと喜ぶ陽毬。その陽毬がまたも編み物をしている。今度はセーターだそうだ。焦げ茶のセーターを見て晶馬が陽毬が着るにしては地味な色合いじゃないかと聞くと、これは自分じゃなくて男の人ので、お礼としてあげるものだと言う。
ここで冠葉がきっと眞悧にプレゼントするものと思い込んで当てつけな言葉「俺の趣味じゃねえけど」。
あー、これがあとでまずい事態を引き起こす事になろうとは。
晶馬は知らないが、冠葉の用意した金で薬を飲んで、こうして陽毬が元気になったらもう日記帳を探す必要もなく、帽子様にふりまわされる事もない、そんな普通の生活に戻れるのではないかと思った所へ、久し振りに帽子様登場。
最早一刻の猶予も無い。早くピングドラムを手に入れろと。このままではお前達の誰かが罰を受けるだろうと。
その割には未だに日記帳がそのピングドラムなのかどうか言わない。
分かってないから言えないのか。手に入れてみないと分からないのか。
ゆりと多蕗、以前はそんなそぶりは見た記憶が無いのにここに来てゆりは高倉の人間が許せないと言う。勿論桃果が高倉両親のテロのせいで「行方不明」になったからで、それは桃果が共通の友達であった多蕗にとってもそうなのだが、多蕗はだからと言ってあの兄弟達を責めても仕方ないと言う。
でも妙な事を言っていた。多蕗の回想だとあのテロの日に桃果は寝坊した多蕗を待っていつもより1本遅い電車に乗ってテロに遭遇したかの様に見えたのに、ゆりは桃果がテロを止めようとして行方不明になったと言う。テロを知ってしまってあの日記帳に何かを書いたせいで消えたと言うのか。
いずれにしてもゆりは日記帳を手に入れてこの世界線を変えたがっているし、あの真砂子は日記帳を手に入れてマリオを生き存えさせ様としている。日記帳の半分づつを持った二人の直接対決が始まる。
ゆりが真砂子を生娘生娘言っていたが、何を根拠にそれをw
冠葉が余計な事を言ったせいでセーターを別の色で編み直す決心をした陽毬は苹果を誘ってyozawayaへ。yozawayaって、新宿のユザワヤか。苹果と一緒だったのがこれまた色々災いする。苹果にゆりから電話がかかって来て一緒にお食事しましょうと言う事になってしまう。陽毬は早く帰らないと「罰」が待っているのに。そして陽毬を探す晶馬は「女の子ひとりで買い物に来た」と思い込んで探し回っている。
ゆりは真砂子との対決で陽毬達と会えなくなったが、代わりに多蕗がふたりと会ってゆりの所へ連れて行ってあげようと言う。どこからどう見ても工事中のビルなのだが、普段の多蕗の行いがいいせいか、ふたりともあまり疑っていない。それどころか陽毬は期待に満ちた表情。
多蕗、もう許してやれとかゆりに言っておいてやはり復讐でもする気なのか?