花咲くいろは・第21話
蘇る、そう、蘇るだろう。
と、マーラーの交響曲第2番の様なサブタイなのかと思ったら「死ね」が蘇ったのか。
突然ですが、このたび四十万縁と川尻崇子は結婚する事になりました。あれで結婚になっちゃうのか、随分簡単だな崇子。それにしても母親のスイに先に話をしないで従業員にお披露目かよ。何を言われるのか心配だったのもあるのだろうが、スイはあっさりと好きにするがいいと。
縁はこれで母の許可を貰ったとあっさり安心したみたいだが、流石に崇子は微妙な空気を感じ取った模様。式はちゃんとやれと言うスイの言葉に披露宴(式だけなら簡易に出来るのだが、喜翆荘の番頭のお披露目なんで披露宴になるんだろう)の準備を考えるが結構お金がかかる。特にあの映画製作への投資(で騙された)で資金をかなり失った縁にとってはそんなにお金がかけられない。
と言うところで豆じいの言葉をヒントに緒花が喜翆荘での結婚式を提案。これなら費用は抑えられるし、意外にみんなは乗り気。巴もその気になってるし、何より徹が蓮二から式の料理を全て任せると言われて大乗り気。この時は徹の様子を嬉しそうに眺める民子だった。確かに縁と崇子の式の料理全てを任されると言うのは徹にとっても非常に良い勉強になるだろうし、徹もその事を充分理解している。
そんな訳で動き始めた縁と崇子の式のプロジェクト。結婚式の衣装の件はふたりの事なのだから崇子と話し合って決めればいいのだが、指輪の事まで崇子の前で値段がどうのこうのと言うのはいかがなものか、縁。
当日の料理を考える為にはりきって買い出しに出かける徹、そしてそれに付きそう民子。縁と崇子の結婚に刺激されたのか徹の言葉に色々反応する民子は沿道のホテルにまで反応。
ところが徹が降りたのは海岸の方だった。車で無造作に乗り付けて、その後の場面で結構速度を出して通過する車も見えたので、これって千里浜なぎさドライブウェイか?
ちなみに普通の車で砂浜に無造作に乗り入れてはいけません。スタックします。私は大学院の頃に植物採集で車の轍の通りに海岸に入ってスタックしてしまい抜け出せなくなった事がありますw 幸いにも漁村の砂浜だったので近くにいた方に砂浜の外から牽引して貰い脱出できました。危なかったなあ。
そこで徹は民子の様子がちょっといつもと違うから息抜きに寄ったと言う。それを聞いて自分を気にかけてくれている徹に喜ぶのだが、ここで急転直下。徹の視点の中心は緒花なのだ。それを思い知らされる民子。しかし、そんな事は以前から薄々分かっていた事じゃないのか。やはりこう言うのはある時に決定的に現実を見せられる時があると言う訳か。
だがそうだと言って緒花にその態度はないだろう、民子・・・と言うのは感情的に無理な話か。
緒花は全然自覚が無いし、それがよけいに腹が立つのかも知れない。
ちょっとごたごた含みながらも順調に進む式の準備に対して崇子はあまり浮かない顔をしている。巴はそれを感じ取っていて肝心の本人があれではねーと。その巴も「近場で済ますってのも」などと不穏な視線を蓮二に送って蓮二を震え上がらせるw
崇子の浮かない顔の原因はスイだった。やっぱりスイは自分を縁の結婚相手としては受け容れてくれないのではないかと。だからスイに直接会ってこの結婚は無かった事にしてくれと。ここでスイは嘗ての自分と夫との馴れ初めを話してくれる。そして崇子には縁を今後ずっと支えて欲しいと頭を下げる。
ここまで言ってくれた崇子は感動。今までは二人にこの旅館を継がせるつもりはないのかと思っていましたと。
「そうだね、そのつもりはないよ」
って、ええええええええええええええええええええええええええええ。
どこまで含意した言葉なんだ「そのつもりはない」ってのは。
ところでこの雰囲気だと終盤のクライマックスはぼんぼり祭かなあ。