フラクタル・第1話
ジブリアニメなんだか、ナウシカなんだか、そう言う雰囲気が前評判通りぷんぷんとする見栄えだった。
最初にこの作品の設定を全否定してしまう様で申し訳ないが、何らかのシステムで人類全体がそこそこ均しく働かずに済む世界なんてのは人類がホモ・サピエンスと言う種である以上、未来永劫来ないと思う。同種の他の個体を出し抜いて他の個体よりも常に優位に立つのを望むのがヒトである限り。まあそんな事はおいておいて、こう言う世界だと言う事にしておこう。
クレインの家庭が奇妙だと思ったら、父親・母親の実体は別の場所に居て三人が同じ場所にいる様なドッペルを表示させているらしい。これは外に出ても同じで、市場みたいな所もドッペルだらけだった。だが、これだけの技術があって何でまた実際の人間ぽい形にしないんだ。
そんなそこそこ幸せだけど刺激のないクレインの日常に空から女の子が降ってきた。よく居そうな三人に追いかけられて。
うーん、このフリュネ、なんか感性的に合わないな。どっちかと言うと鬱陶しい女だw
でもクレインは刺激のない日常に浸っていたせいか、年頃の男の子な所へ年頃の女の子の裸を見せられたせいかころっとやられてしまっている。
そこにやって来たフリュネを追っている三人組。あんなアホな三人組のくせにどうやってクレインの家を探し当てたんだ。アホすぎるのが面白いと言えば面白いが、それにしてもやっぱり既視感ありありだなあ。
山本寛監督が引退をかけると言うニュースが流れたフラクタルだが、ここまで既視感の山の様な第1話でいいのか?ひょっとして油断させておいて大どんでん返しとかあるの?
絵柄にしても、あの傷薬塗ってる場面でも「BDでは邪魔な髪の毛が消えます」とか言われても「ふーん」と思う程度。どきどきしてるのはクレインだけです。
しかし、若いくせに背中で両手握手できないのか、身体硬いな。