閃光のナイトレイド・第9話
静音を追って満鉄を新京まで来た三好。駅で特別列車の車両を見かけたすぐ側に千夏へ降りる階段を見つける。以前桜井から新京には大地下道を造っていると知らされていたので工事現場からそこへ潜る事に。
途中で建設中の関東軍司令部を見て「城を造る気かい」とか言ってるが、当時の人間の感想としてはそれは変じゃない?
あれは当時流行した帝冠様式で別に関東軍司令部だけの特徴じゃないんだから。軍人会館(今の九段会館)だって愛知県庁だって屋根は似た様なものだろうに。それを見慣れている筈だからあんな感想は出て来まい。
地下道を歩いて歩哨が守る建物に行くと果たしてそこに静音がいた。ついでに伊波も。三好の公私混同に呆れた伊波ではあるが、嘗ての友人が女を捨てて革命に走ったのを覚えている伊波は三好に飛ばされた後は敢えて追わなかった様だ。
静音を連れ出した三好は静音が「予言者」になっているのを嘗ての婚約生活に戻ろうと言うが静音は自分の代々のお役目に生きねばならないと肯んじない。その場を立ち去ろうとするが、そっちは物置。あの関東軍の会議の席上に来た時と同じドジっ子だなw
一方、予言者が居なくなって騒ぎとなった関東軍。予言者を連れ出したのが三好であろう事か伊波がそれを見逃したと知って桜井はおかんむりだ。今迄予想外に寛容だったがもうここが我慢の限界かもしれない。
奉天の雪菜の前には兄の勲が姿を見せる。果たして雪菜に今後の覚悟をさせる為に来たのか、あるいは雪菜に余計な情報を流して桜井機関を攪乱する目的なのか。そうそう、雪菜の前に姿を現したと言えば風蘭もか。上海事変で店を焼かれて奉天まで来たと言う訳か。また遠くに来たなあ。
さて、今回のサブタイの「新しき京」は満州国が建国された時に首都と定められた新京。元の地名は長春で現在も長春。元の長春の市街地の南に広大な新市街を作って今回登場した関東軍司令部の他に国務院などの建物が次々に建設された。
そんな訳で、
新京舞台探訪~(をい
まずは新京駅。
うは、まんまやんw
関東軍司令部
こちらは完成後。
まだ若干当時の面影が残っているらしいので一度当時の壮大な首都計画を現地で見てみたい。
新京の都市計画については「満州国の首都計画―東京の現在と未来を問う (都市叢書)」【AA】がお薦め。但しこの本は写真集ではないので写真を期待してはダメ。
しかし、今回は蔵書の山から写真を探すのに時間がかかった。
だから本はとっとと電子化しろって言うんだ。