岡田斗司夫氏のmixi退会に見るmixiへの不安
自分のPC上ですら完璧な防御と言うのはなかなか難しい。それがネット上の物ともなれば、段々怪しくなってくる。それでも相手の信頼程度によっては便利さと天秤に計って利用している。大手都市銀のネットサービスは一応信用している。Amazonでの購入も一応信用している。無料サービスも大手サイトなら、それまでにネットでの実績があればそこそこ信用している(逆にリアル世界で大手企業だろうとネットでのサービス開始が初めてとかなるとすぐには信用できない)。
そしてここで言及するmixiだが、全幅の信頼とは言わないまでも、友人限定や非公開の日記がうかうかと漏出する事はあるまいと言う程度には信頼していた。が、岡田斗司夫氏のmixi退会に至る記述をもしそのまま飲むならば限定公開も気休めにしかならないのではないかと思えて来た。
岡田斗司夫さん「プロフィールを改ざんされた」とmixi退会(ITmedia)
パスワードを変えてもプロフィールを改竄されると言う。しかし情報はこれだけなので、恒常的にキーロガーされている可能性を否定は出来ない。或いは途中の通信経路を覗かれている可能性も否定は出来ない。無線LANを使っていて覗かれているのかもしれない。その辺りは全く分からない。
だからここは置いておいて、その後のmixiの対応が記述どおりならどんな管理をしているのかがとても疑問だ。
アクセスの生ログは通信の秘密であるからうかうかと呈示できないのは分かる。令状に基づく警察からの提出依頼なら当然サービス側は提供しなくてはならないが、個人からの要求ではそうも行くまい。ただ、だからと言って何もしてくれないと言う事もないだろう。サービス利用者が困っており、パスワードのクラックも疑われるのなら被害を受けていると言う当人のアカウントに対するある操作が何日の何時に行われた位は呈示するのが当然だろう。
それが出来ない(そして文面どおりならそれに関する返信が無くなった)と言う事になると、内部犯行を強く示唆する事になってしまう。
最悪のケースでは内部犯行、よくてもログを調査出来ない様なサービス体に個人が特定出来る様な情報をあずけて良いのだろうか。言うまでもなく、否だろう。
もうmixiの日記には例え友人まで公開の範囲であろうと、個人と強く結びつく様な情報(うちの花が綺麗に咲きましたと言って家ごと写っている庭の写真とか)は書く訳には行かないし、過去にもしあったとしたら今の内に削除してしまうのが賢明だ。公開範囲の制限なんて気休めにしかならない。