NHKが公共放送の使命を放棄した日
昨日8月6日はNHKが公共放送の使命を放棄した日として記憶して良いだろう。19時になっても定時の全国ニュースであるところの7時のNHKニュースが放送されなかったのだ。およそ国の根幹に関わる様な重大な事柄でもなく夜7時のニュースがNHK総合で流されなかった事などあっただろうか。
代わりに流されたのはなんと北京オリンピックの女子サッカー予選だ。オリンピックのサッカー予選が国民の共通の重大事とは到底思えない。そもそも昨今ではオリンピックに無関心な層が相当増えている。嘗ての全国民がこぞってオリンピックを見る様な時代ではないのだ。
その上で、その中のある一種目のしかも予選ごときがなんで定時の全国ニュースを退けて放送されるのか。どこにそんな公共性があると言うのか。
これはNHKが公共放送の使命を放棄したとしか言えないだろう。
ついでに言うならNHKは夜7時に全国ニュースの地位がサッカー予選よりも下であると言う事を示した事でもある。以前はNHKの夜7時の全国ニュースのしかもトップにのるのが重大性の軽重を持ったものだが、枠そのものがサッカー予選以下と言うならばそこで流されるかどうかはどうでも良いものに成り下がったと言うべきだろう。或いは視聴者はNHKのニュースに対する神話から解き放たれたと言っても良いかも知れない。
まあ、視聴率は普段の7時のニュースより高かったみたいだけどね。でもそれを目的として定時のニュースを追いやるのならそこらへんの民放と同じでしょ。