2050年人口予測・なんで人類はこんなに繁殖しようとするの?バカなの?死ぬの?
メディア・パブの2050年の人口予測,大変な時代に突入へ経由でPRB(Population Reference Bureau)の2008 World Population Data Sheet。
今ですら中国・インドが10億人もの人口を抱えながら豊かな国への仲間入りを果たそうとしていて、それが現実となるには各々の10億の国民を先進国並みの食糧・エネルギー消費の水準へ近づける事になる。だがそんな食糧やエネルギーはどこにある?これまでそんな贅沢をして来たのは日米西欧の5億も居るかどうかの国民で、それらを残りの何十億もの貧しい国々が生産して支えて来たのだ。それの4倍もの人口が同じ様な地位を望もうなんてしたら奪い合いになるに決まっている。それが既に始まっている。それなのにここからもっと人口が増えるなど狂気の沙汰だ。特に米国の4.4億なんて、なにそれふざけてるの?としか言いようがない。米国の生活水準で4.4億とか冗談でしょう。
ここで言っておきたいのは、だからPRBの人口予測なんて嘘だと言うのではなくて、おそらく人類はその数字を目指して繁殖を続けるだろうが、上述のとおりパイは限られている、だから増えた分は悲惨な争奪戦と悲惨な格差をもたらすだろうと言う事だ。
食糧は技術革新で増産できるか?いや、それは下手をすると逆になるかもしれない。高い収量は様々な人工的な下支えによって可能になる。それを可能にしているのは現時点では化石燃料の石油だ。そしてこちらは絶対的な限界があるし、現在よりも費用に見合った生産が不可能になる。そうなると増産するにも金がかかる事になって結局は増えた食糧も高額なものになる。
だから国同士での奪い合いに合わせて国内での不公平配分が広がり、そして破局は「無理矢理人口を減らす」行為となる。無理矢理人口を減らすと言うのは産児制限とか生ぬるい事ではなくて、今生きている人間を殺すと言う事だ。
そんな分かりやすい未来が見えていると言うのに、どこの国も進んで人口を減らそうとしていない。日本など、国際競争力が落ちるから少子化を何とかしようとしている。世界全体で減らなければそう言うものだろうが、破局を迎えないと手がつけられないと言うのでは「バカなの?死ぬの?」しかあるまい。