我が家のお稲荷さま。・第14話
クー、随分高上家に居た気がするのだが、まだ電話を使った事がなかったのか。
透の所に大きな荷物が宅配便で届く。普通の宅配屋が持って来たのか訝る昇にコウはあっさり普通の猫さんでしたと答える。いや、猫が宅配便持ってくるのは普通じゃないから。人間のくせにコウは相変わらず世間の常識から乖離しとる。
中に入っていたのは白い女の子。しかし呪符でぐるぐるに巻かれている。下手に呪符を剥がすのはまずいと言うのでそのままにされるが、そのせいでさっぱりコミュニケーションがとれない。ところが例によってと言うか透とは相性がいい。
さてこの珍客を探す人達がこれまた例によって高上家の周囲に出没。
なんだその歩く度に不自然に揺れる胸は。
昇、コウと見比べるなw
つか、コウも決して小さくはないのは衆知の事実。
彼ro彼女達には質問のされ方が悪かったせいで「知らない」と答えた二人だが、どう考えてもあの呪符の下が 入れ墨だらけなじゃないのか。聞く方も聞く方で、ぐるぐる巻きになっている筈だとかは思っていないのか。
一方、どうやら本来の荷受け人は別に居た様で、いつまで経っても到着しない事に苛立つ。
そこに天狐空幻が荷物を横取りしたと吹き込むヤツがいるから(これも本来の手下じゃなくて焚き付けている工作員だろ)、矛先はクーが居る高上家の昇に及んだ。
でも、今回の一番の被害者は昇がさらわれたせいで約束をすっぽかされた佐倉なんだけどねw