日本では電子書籍端末が消滅、一方アメリカでは
日本ではソニーと松下が電子書籍端末から撤退。その一方でアメリカではAmazonのKindleが売り切れ
理由は色々あるだろうが、ソニーや松下の端末は機能がイマイチなのに高い、加えて専用端末のくせにコンテンツが限られる、これじゃあ買う人間の方が奇特と言うものだ。一方でKindleはネットワーク経由で9万冊以上のコンテンツが利用できる。
しかし、実は今の日本は絶好の電子書籍のチャンス。二つの機が熟そうとしているからだ。
ひとつはデバイス面。専用電子端末はあれしかできないくせに4万円前後したから「高い」のだ。一方であれ位の大きさでタッチパネルのPCで4万円だったら?EeePCを見るまでもなく「激安」の値段だ。ソニーや松下の端末が出た当時はEeePCの様な値段の小さいPCは考えも及ばなかったかも知れないが今やそうではない。タッチパネルPCとして「安い」物は提供可能な時代になった。このPCに専用ソフトを入れればよい。例えばAIRで作ればよいではないか。
もうひとつはコンテンツ面。先月6月4日に放送されたNHKのクローズアップ現代を見た人はショックを受けたと思うが、「ランキング依存が止まらない~出版不況の裏側~」で、出版界の悲惨な状況はもう紙媒体で本を提供する事に限界が来ていると言う面を見せている。あの草思社ですら経営が破綻したのだ。これからも規模を問わずに出版社が破綻するだろう。ここで今の本の流通と何のしがらみもない企業が版権を買い漁って電子流通一本で行けば良い。
こんな機会が転がっているのに誰も手を出そうとしないのか。